赤いピルと青いピル
今日はこちらのイベントに参加しました。
日経さんとnoteでおなじみのピースオブケークさんのイベント
簡潔に言うと
「アウトプットファーストしましょう!」
「ブログのハードルは低いよ!」
というのを実体験を元に徳力さんが面白くお話いただいた感じです。
私としては、質を追求する中でハードルがまた上がって来たブログを書くことに対するふりかえりと新たな視点でケツを叩いてもらうことを目的として行ってみたのですが…
その中で、久々に「赤いピルと青いピル」の話が出て来ました。
「ブログは赤いピルだ」
という結論だったわけですが…
ちょっと色々思うことがあったので。
そもそものお話
出典はみんなご存知こちら。
モーフィアスのセリフでこんなものがあります。
モーフィアス「これは最後のチャンスだ。先に進めば、もう戻れない。青い薬を飲めば、お話は終わる。君はベッドで目を覚ます。好きなようにすればいい。赤い薬を飲めば、君は不思議の国にとどまり、私がウサギの穴の奥底を見せてあげよう」
どういうことかというと…
君は分岐点に立っている。このまま突き進むかやめるのか
ということです。
このようなタイミングって実は毎日触れているのではないかなと。
自分の行動指針はどう決めていうのか
人間は1日に9000回の決断をしている。
と言われています。
最近はここから決断疲れというものがあるようですが…。
私はこの決断の中にも重みがあると思ってます。
「今日食べるものをカレーパンにするかアンパンにするか。」
人によっては死活問題かもしれませんが、私はこれだけで命に関わることではないよなと思ってます。
一方で
今日のこの仕事、どう進めるか。
このサービス、どちらに進めるか。
プロダクト開発だと
「ペルソナに従って…」
「ユーザーの求めるものに…」
という指針があると思います。
一方、自分の人生はどうでしょう?
その時の視点として、私の中では
「赤いピルと青いピル」の話を思い出すと、成長に繋がるのかなと思いました。
何か行動をする時に、
「これは自分の成長に繋がるのか。新しい世界へ行けるのか」
という視点は大事なのかなと再認識しました。
アウトプットしようぜ!っていうイベントで全然ずれた気づきでしたが、また一つ、赤いピルを飲むことができたのかなと思いました。
「ミーティングのデザイン」読了
ファシリ塾の合宿を終え、ファシリテーションに対しての引き出しを増やすべく、今回はこちらを読みました。
ミーティングのデザイン エンジニア、デザイナー、マネージャーが知っておくべき会議設計・運営ガイド
- 作者: ケビン・M・ホフマン,安藤貴子
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2018/09/25
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この本は導入から実践さらにはメンタルモデルといったレベルによらない奥行きのある内容でした。 前半は理論と実践するための方法が想像しやすい表現で記載され、後半では、一般的な合意形成としてのミーティングや顧客とのミーティング、アイディア出し、問題点発見などあらゆるシーンを想定した幅のある内容です。
著者について
著者はこのかた。
ケビン・M・ホフマンさんはインフォメーションアーキテクト、デザインストラテジストとして、「人々が共有する時間を適切にデザインする」という観点から質の高いミーティングが効果的なデザインには必要と考えているそうです。 彼自身も数々のウェブ、アプリデザインプロジェクトのミーティングでファシリテーターを務め、世界各地で講演をしている方です。
全体構成
全体の構成は先に述べた通りの2部構成。
- 第1部:ミーティングデザインの理論と実践
- 第2部:デザインされたミーティング
という構成になっています。 バランスとしては第1部のページ数が多く基礎編という印象。第2部は事例をもとにした実践のための具体的な方法(アジェンダの例や内容など)の印象です。 そのため、順番通りに読み進めていくことをオススメします。
この手の書籍は「どうせ、当たり前のことが書いてあるんでしょ?」というものが多いかもしれません。 この本はむしろかなり踏み込んだことまで書いてあり、かといって難しくない。 初心者でも上級者でも深く学べる書籍だと感じました。
印象に残った内容
この本の序盤にこんな言葉があります。
「自分の仕事がこれほどまでにミーティングの出来不出来に左右されるとは思いもよらなかった」
どうでしょう?思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか? ミーティングというものは形は違えど、ほぼ全員が経験があるもので、その出来に関しても何かしらを思うはずです。
しかし、それは何故なのか?改善できないことだと諦めていいことなのか? これを改善するあらゆる方法も本書に書いてあります。
「押しの強い人たちがその場を牛耳り、もの静かな人たちの有望なアイデアは無視される。」
これにも多くの方が頷きつつ、どうしたら良いのかわからない方も多いと思います。
そんなことを思っていると毎週の会議に対する気が重くなり、いつしか興味の方向が外れ、隠れて携帯をいじりだすなんて光景が想像できるのではないでしょうか? 見つめ返すべきは
「どうしてこの会議は定期的に開かれるのか」 「目的を果たしているのか」
そんなことも書いてあります。
では、そのようなミーティングを作らないためにどうすればいいのか。 それに対して言及している一節を紹介します。
「優れたプレゼンターと並みの(あるいは下手な)プレゼンターを分けるのは、掲示する情報を均一かつ吸収しやすい量に小分けにしているかどうかである。」
どうでしょう?はじめに全てを説明してから議論に望むこと、多くないですか? そして、「あれ?最初に言ってたことなんだっけ?」となってしまうこと、ないですか?
結論として
「 アイデアが「脳に吸収されやすい」よう工夫し、出席者が持つ多様な「聞く」「学ぶ」「表現する」能力を上手く活かせば、質の高いミーティングが増える。」
つまり、聴覚に対して大きな塊をひたすらぶつけることをやめて、「聴覚と視覚」、「聴覚と触覚」に訴えかけると人間の脳はよく理解するようです。
詳しくは本書の中で確認してみてください。
最後に
この本は前述のような人間の脳や、場の特性をもとにした理論を多く教えてくれます。 読むだけで自身の中での納得感は多く生まれていくと思います。
一方で、後半にある実践ほうほうを自分がやってみること。それこそがこの本から得たものを身に定着させることになると思います。
ぜひ、手に取ってみることをお勧めします。
ミーティングのデザイン エンジニア、デザイナー、マネージャーが知っておくべき会議設計・運営ガイド
- 作者: ケビン・M・ホフマン,安藤貴子
- 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社
- 発売日: 2018/09/25
- メディア: 単行本
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ファシリテーション塾 実践コースの合宿に行ってきました。
3/2~3はファシリテーション塾 14期実践コースの合宿に行ってきました。 ファシリテーション塾についてはこちら。
14機に申し込んで夏に向けていろいろ学ばせていただくわけですが、 そのキックオフとなる合宿という位置付けです。
このファシリテーション塾に行く動機については過去エントリーでまとめてます。
場所は山梨県の甲府市。都会の喧騒から離れたとても静かな場所でした。
参加者は11名と講師、スタッフの方々。 まずはチェックインとして今の気持ちを一人一人共有することから始まり、早速1つ目のセッションに入りました。
問い:相手を"感じる"とは何だろうか
まず最初のセッションではオープンセンテンスという手法で1 on 1の対話をしました。 このオープンセンテンスの特徴は聞く側の聞き方が明示されていることでした。 4つの問いそれぞれに対して、聞く側のスタイルが指定されています。
テーマは
- 私が子供の頃、好きだった場所は・・・
- 私が好きでたまらないものは・・・
- 私が今感謝したいのは・・・
- 私は今あなたと・・・
ということで、聞き方も
「自然に相手の話を受け入れる」→「内容ではなく、話しているその人にフォーカスを当てて聞く」→「リフレクティブリスニング」 と、相手を尊重し、受け取り、信じるということをやりました。
合宿の構成は基本的に、「セッション」→「ふりかえり」という構成で各セッションからの学びを自ら気づける構成となっており、 その時間も十分に取られており、深く自分と対話できるような場が用意されていました。
私の気づき
私の中の薄っぺらい感覚の中でまず思っていたのは「相づち」や「リアクション」といった小手先の手法を学ぶ場なのかと思っていました。 「ああこれね」と感じていたのが事実です。しかし、進んで行く中で心の底から相手に気持ちを向けること、気持ちを受け取ることに集中することで、相手が何を言っていても「この人は素敵な人だな」「この人はこう言うことが好きなんだな」と温かい気持ちで心を向けることができました。
そしてここでのディスカッションで上がっていた言葉が「相手をどれだけ感じれるか」と言う部分でした。 その中で
- 1 on 1時は「向かい合うこと」と「斜めに座って話すこと」どちらが本来の安心安全につながるのか
- エネルギーはどこに向かうのか
- SympathyとEmpathyの違い
※詳しくは長くなるので聞いてくれたら解説します。
など序盤からフルスロットルの熱い議論が生まれていました。 そこを眺めたり、参加している中で私の中で生まれた問いが「"感じる"とは何だろうか」と言うものでした。
どうしても論理的に説明することや具現化することにフォーカスしてしまう自分にとって「センス」や「感覚」といったものが自分の中でしっくりくる体験が少なく、なんとなくフワフワした状態で捉えていたので、"感じる"と言うものとは縁遠かったような気がします。
そんなこんなでお昼のカレーを食べるのですが・・・
テーマ:多様性に触れる
午後のセッションはまず、ゴールイメージが共有されました。 実践コースはすでに14回目を迎えていることで毎回テーマが変わります。 今回は
「ファシリテーターはいかなる時も"安心・安全"にする」
というテーマです。
「安心・安全」とはなんでしょう。 どうしても日常をスクラムマスター的な視点で見ているを「心理的安全性」と言う言葉が浮かんできます。 そんな時に思いつくのは
などが思いつきます。 最終的に合宿を終えて思ったのはこれらは表面的なものであり、真髄ではないと感じているのですが、 そのきっかけとなったのが2つの言葉でした。
- 「涅槃寂静」・・・心の奥には静けさがあり、それが幸せである
- 「観自在菩薩」。。。見方を色々変えてみよう
心の奥の静けさ。皆さん感じていますか? 今、これを読んでるあなた。私とつながっているということは、毎日セコセコ動いてるでしょ?w
私もそうです。
そしてこの話の流れで毎度おなじみ、「マズローの欲求五段階説」の解説をしていただきました。 これは価値観ババ抜きのワークショップでもよく私自身がお話しするやつですね。
ただ、私はとても恥ずかしかった。 すごく理解が浅かった。
- 承認欲求には他者承認と自者商人がある。
- 欠乏動機が満たされて、成長動機がある
- 人間はネガティブなので、危険が起きると①フリーズ②反撃③逃避のいずれかを行う。それが欠乏動機に深く関わる
などなど。 ※詳しくは長くなるので聞いてくれたら解説します。
私の気づき
このセッションで「安心・安全」というテーマが出てきました。 私の中に生まれた問いは
「安心・安全」って誰が決めるのか? というものです。おそらく、場に存在する全員でしょう。 つまり、参加者はもちろんのこと、ファシリテーター自身も「安心・安全」と言えるか。
もっというと場の全員が個性を持ったことなった人間なわけで、一人たりとも同じではないでしょう。 そんな場を「安心・安全」にするとはどういうことか。
私の中で答えは出ませんでした。 しかし、一つだけわかったことは
「場の性質、空気、雰囲気を理解する必要があるだろう」ということ。 つまり、そのためにはあらゆる個性に触れること、
「多様性に触れる」ことで私の中での視座の引き出しが増えるのかなと思い、
この後行われた2日間のゴールに関しては
「多様性に触れる」
としました。
問い:なぜ今ここにいるのか
次のセッションはビジョンクエストというセッションでした。
具体的には視野を広げて、1時間半、自由に外をさまよい、自然に触れる。そして、自分と深く対話し、戻ってきたところでマイストーリーを語るというものでした。 そのマイストーリーのテーマが「なぜ今ここにいるのか」というものでした。
私としてはこの問い、すごく馴染みがありました。 そう、プロジェクトを立ち上げる時にファシっているインセプションデッキの1つめ。
「我々はなぜここにいるのか」
です。
※ インセプションデッキについてはこちら
そんなこともあり、ファシリテーション塾に申し込んだタイミングでブログで自分に向き合っていました。 ただ、結論としてはその時と大きく違うものになりました。
私のマイストーリー
このビジョンクエスト。まず私が何をしたか。
私の中で最初に生まれた問いが
「 "ここ"ってなんだろう」
というものです。
これは
"場所"を指しているのか。 "ポジション"を指しているのか "時間"を指しているのか
考えるたびに深みにはまっている感覚です。 そこで、まずは何も考えずに歩いてみました。きっと、そこで惹かれたものに意味があるのだろうと。
まず私が立ち止まったのが「広くひらけた景色が一望でき、街を俯瞰できる場所」でした。 なぜここに立ち止まったのか。
私は昔から「自分には洞察力があるのかな」と思うことが多々ありました。 具体的には高校3年生。東海大学相模高校吹奏楽部43期部長の頃から。
部長になってまず最初に自分の中で決めていたのは「150人の部員全員と話そう。異変に気づけるようにしよう」 というものでした。ひたすら相手を観察し、異変を察知し声をかける。 この点に驚かれたこともありました。
そして現在。 エンジニアでありながら、アジャイル、スクラム、カイゼン・ジャーニーに興味を惹かれるのもそういったところからかもしれません。 異変を察知し、課題を見つける。また、笑顔や些細なウキウキ感を見抜くことが得意だからマネジメントに興味を持っているのかもしれません。
一方で、見えてしまうが故に行動せざるを得ないのも事実です。 嬉しいことに
- チェンジエージェント
- ハンガーフライトをする人
- 情熱的
- ベンチャー資質
などよく言われます。これはもしかすると本質的には洞察力。見えにくいものが見えてしまうが故に動かずにいられないことからきているのかもしれません。 ふと思うと、そういった状況から、「型や理論」より「まずは行動してみよう」と考えてしまいます。 そして保、方法論に興味が持てない。回り道をしてでも結果が全て。頭より足。と考えてしまうのでしょう。
とすると、考えるより、その場を見て臨機応変に変えていくことが必要だし、そのスキルを身に付けたいと考えがいくのも必然かもしれません。
と、そのあたりで、立ち上がってまた歩き出して見ました。
次に目についたのは「木々が立ち並ぶ森」でした。 木々は一本一本全く別々で同じものがありません。見た目だけですでに。
人はどうでしょう?
見た目どころか中身も異なります。その掛け算分の個性があります。 だからこそ、その場に応じた動き方が必要で、それはファシリテーター自身にも当てはまるかと思います。
つまり、ファシリテーター自身にも得意なことがあり、その色を出せばいい。 私の場合は「場を見て、場を変幻自裁に変えていく」「場に合わせて内容やテーマすら変えていく」ことができるのかなと思います。
そのためにはやはり人を理解する。引き出しを増やすこと。 それには体系立った裏付けが必要だと気付きました。
そう、自分が今まで避けて来た方法論を学ぶということで説得力を増すことです。 そうして、みんなのHappyな場を作りたいとこの1時間半で思いました。
そんなストーリーを話し、皆さんの認知承認をいただきました。
それは * 行動、事実に対するフィードバック * 存在の認知承認 * 可能性、信頼に対するフィードフォワード
でした。
初めて感覚を理解した夜
そして夕食を経て夜も老け・・・ 夜のセッションです。
小高い山の上ということもあり、真っ暗。広場には電灯すらありません。 そんなところに連れて行かれ、渡されたのはアイマスク。 これから何をするのだろう。電波少年のようにTプロデューサーに拉致されるのだろうか・・・。
その通りでした。 若かりし日の有吉さんのようにみんな目隠しをし、次々と離れたところまで連れて行かれ、座らされたと思ったら、遠のく足音・・・。
そう、暗闇に放置されたのです。
ただ、これは罰ゲームでもなく、普段人間が頼りきっている視覚をたち、静寂の中でただ感性を磨く。 そんな意図が含まれていました。
目を閉じるとどうでしょう。 普段は気にかけないような音や風が肌に触れている感覚を味わい、不思議なことに聴覚が研ぎ澄まされ、遠くの音もより鮮明になり、 見えてないはずなのに立体で脳の中になんとなくの位置関係が見えて来ました。
よく少年漫画で目をやられた主人公が聴覚だけで敵を倒すような様子が思い浮かび、なぜか笑えて来ました。
そんなことが頭の中で渦巻きました。 そう、なぜか目を閉じると「自分の頭の中がうるさい」。3つのことを同時に考えていた気がします。 「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」という映画も思いました。
そして、お迎えが来ました。 誘導されるがままに座ると、誰かと背中合わせ。 そして、誰かと手をつなぎました。
「これがあなたのチームです。これから声でコミュニケーションを取ってください。」
ここで声を発して自分以外の3人のチームメンバーと初めての対話。 そう、これから半年間1つのワークショップを共に作るチームがここで結成されました。
それからは目隠しをしたまま、
「立ってみようか?」 「向き合ってみようか?」 「以外に手が大きい!」 「手が冷たい」
など、聴覚→触覚を普段は発揮しないほど最大限活用していました。 そうすると・・・
「なんか見えないけど見えて来た」 「そっちの方向に誰かいて、ビニールを畳んでる・・・今その人ビクッとした!」
と感覚が研ぎ澄まされたことを実感する、第六感のようなものを感じました。 こうして、我々のチームが結成されました。
懇親会、そして、懇親会
そのあとは懇親会と部屋での二次会。 床についたのは深夜2時半を回ったところ。
この間も
「場ってなんだろう」 「本当の自然体ってどんな状態だろう」 「人間のエゴや個性ってなんだろう」
といった考えることから解き放たれた感覚の世界。そのさきの自然体というものをみんなで探求するようなはないをしていた気がします。
問い:人であることの意味って・・・。
2日目が始まりました。 まずは1日目の振り返りと今日の目標。 私は昨晩の議論もあり、絶対的な問いが生まれていました。
「人である意味ってなんだろう・・・(機械じゃなく、気持ちを持つことって?)」
というものです。 「究極、感覚に全てを委ねてしがらみから解放された自然な状態が全員に来れば、エゴはなくなり、みんな安心・安全なのでは?」 ただ、人間には感情や承認欲求、エゴがある。
うーん・・・難しい課題です。
そこからはチームでのワーク。
- 昨日のふりかえりか
- 私たちはなぜチームになったのか
- このチームで作りたい雰囲気は?
などチームでの時間を深め、自分たちは何に導かれたのかを深めました。
その時のファシグラの内容がこちら
不思議なことに言葉でアウトプットする間にも
「なんとなくこんな感じだよね・・・」 「わかるわかる!」
みたいな感じで4人の意識が共有され、同じ方向を見て、同じ気持ちになれていることが実感できました。 わずか1日ちょっとでこの境地に達したのは初めての経験でいまだに驚いています。
ボディーストーミング
次のワークはボディーストーミング。 3分間の寸劇で表すというものでした。
私たちのチームは圧倒的に昨晩の"感覚"という共通の経験があったので、それをどう表すか。 そして、目指すべき雰囲気、それは
「気づかせる」「気づいてもらう」ではなく、自ら「気づく」環境。
それを表すにはどうしたら良いか。 そこで私が思い出したのがこちら。
ご存知の方も多いと思います。フォロワーの重要性が語られる動画ですね。
これが我々のチームの目指す雰囲気にとても近いのではないかと。
一人の男が踊っているだけだとただの変な人になってしまう。 そこに勇気あるフォロワーがつき、大きなムーブメントが起こる。 無理に巻き込むこともせず、自然に集まる様子。
そこに昨晩、私たちを導いた聴覚、触覚。 言葉を一切使わず、自然にチーム以外の全員が一緒になって踊り出す雰囲気を作ることができました。
最後に。全てのふりかえり。
本当の最後の最後は合宿の収穫をふりかえりました。 ここでは私の全文を公開。
①合宿はどんな体験だったか
自分の中の感覚を研ぎ澄ます機会になった。 自分の中の無意識を意識する機会になった。 手法や方法以上に時間を共有する、同じ時間を共に過ごすことを最大限に生かし、チームが形成される感覚を覚えた。 今までは「自分を見つめ直す = 思い出してふりかえる」と思っていたものが、身体的に五感を見つめ直すことで、 今まで「心・技」にしか向き合えなかったところに「体」が加わったと自信を持てて言える結果だった。
②どんな学び、気づきがあったか。どんな成果だったか。
自然な状態、感覚というものを感じれた気がする。 今までは何事も言語や絵でアウトプットすることを大切にしてきたが、体で表現すること、感覚に訴えかけることを学んだ。 そして、「理想」とする自然な状態はあるが、人間には「気持ち」がある。 人間だもの。時には気持ちに振ってみたり、エゴが出たり、情がこもってしまっていいと思う。 人間は不完全だからこそ愛おしい。不完全の美があると感じた。
③学びや気づきはどう生きていくか。どう活かしていくか。成果はどのように人生に生きていくか
いろんな考えや価値観を持っている人々の場を作る。そのためのチームビルディングには内側での繋がりが重要で必要だと感じた。 最大限人間臭く、バラバラの個性を認知承認する、そんな覚悟ができた。
④誰にどんな感謝を伝えたいか。自分にどんな感謝を伝えたいか。
唯一休みが買わなる日曜日に合宿に送り出してくれた嫁。 存在を教えてくれて、メンターをしてくれるガオリュウさん 一緒に深掘りし、共通の体験ができた14期の仲間。 自分がまっすぐ純粋であれたこと、気づきを多く得られた自分に感謝。
まとめ終えた今思うこと。
とても貴重な経験でした。 何よりも、「感覚」を感じられたこと。そして、深い問いを常に持ち続けられる環境とそれを共に探求できる仲間に出会えたことが衝撃でした。 そして、この仲間と毎月会えること、共により深いところへ飛び込んでいけることが楽しみな自分がいます。 この先に何が待っているのか。小手先のテクニックや頭だけの理論だけの今までの自分がいかに薄っぺらいものだったか。 本当の体験を経験することで強くなるということを実感し、これからも心の奥から場によりそう、 視座を柔軟に変えていけるようなファシリテーターになれたらいいなと思いました。
かけがえのない時間を共に過ごせた仲間に感謝し、このエントリーを終えたいと思います。
PMP学習記録 ~1日目~
さて、自分の学んだことの要点をまとめていこうと思います。
ぜひ、マサカリを投げたり、教えてくださると助かります!
今回の要点
- プロジェクト = 生成される成果物に独自性があり、有期的な業務
- 長い、短いは関係ない
- プロジェクトマネジメント = 5つのプロセス群を適切に進めること
- 5つのプロセス = 立ち上げ、計画、実行、監視コントロール、終結
- プログラム = プロジェクトの集合体
- 単一のプロジェクトでは高い成果があげられない場合に使う
- ポートフォリオ = プログラムよりもさらに高い位置にある
- ポートフォリオ > プログラム > プロジェクト
- プロジェクトライフサイクル = 工程のつながり
- pmbokの中で唯一時間を表している
- 4つの工程で構成
- その中を5つのプロセス群が構成
- 各工程の最後にはフェーズゲートがある
- フェーズゲート = プロジェクトのパフォーマンス、進捗、ベネフィットを確認する。フェーズの最後の方
- フェーズゲート =プロジェクトの継続、終了の管理ポイント
- このタイミングでプロジェクトを終了することもある。
- 別名 フェーズレビュー、中止点、キルポイント
# 感じたこと、疑問点
"俺の"インターンシップ ~全員の満足度満点をもらった方法を大公開!~
みなさん、インターンの季節ですね。 エンジニア採用というとイメージしやすいのが「中途採用」だと思います。 ただ、長期的なチームの成長や次の世代につなぐために、「新卒採用」も重要です。
今回、そんな4日間のインターンシップについて全権委任してもらったので、どんなことをやったのかをまとめていこうと思います。 このエントリーがどこかでうちの会社が気になっている学生さんに届けばいいなとも思ってます。
ビジョンとコンセプト
今回は4Days インターンシップということで対象が大学3年生と大学院1年生でした。 実はこの前に1 Dayのインターンシップを実施していて、その際の振り返りで上がった言葉をもとにコンセプトを決めました。
その言葉とは
「普段は一人でコードを書く授業はあるんですけどチームで開発したことがなくて・・・」
ということでコンセプトとしては
「チームでモノづくりをやってみる!」
としました。
というのも、実際社会人になってからはチームでの開発がほとんど、いやほぼ全てなので、 このギャップを埋めることでうちに入らなくても、
- 学生さん:チームでの働き方、チームでコードを書くことのポイントを学ぶ
- メンター:チームで働くことを教える時の勘所を学ぶ
という意味で両者に学びがあるな・・・と感じました。
また、今回のインターンシップでは、前述の通り、
どこの会社に就職しようが、タメになることを楽しく学んでもらう。そして、楽しさからうちを好きになってもらう
というビジョンとしました。
全体テーマ
内容としては、程よいレベルでありながら、自由度が高いものにしたいとおもいました。 そのため、
- html + css + JavaScript + 映像系の外部APIを使って、オリジナルサービスを作ってみよう!
というものにしました。 参加は3名、期間は4日間です。
4日間ということで、誰かがフルフルでつくのは難しいこともあり、メンターは交代で参加することを前提としました。 そして、こういった経験が少ない若いメンバーをメンターとすることにしました。
また、4日間の学びが目に見えることで、4日間の成長がわかる方法を考えました。 そのため、あらゆるアウトプットをホワイトボードにペタペタと貼っていくことでいつでも成長を実感できるようにしました。
カリキュラムと準備
全体カリキュラムは
- 1日目:チームビルディングと要件定義
- 2日目:Git + Github講座、開発開始
- 3日目:開発
- 4日目:開発、発表、振り返り
としました。 また、全体的にスクラムを擬似的に学んでもらうためにの仕組みを1日目に実施しました。 また、全体を1時間スプリントで区切り、メンターはそのタイミングごとに交代しました。
そのため、事前準備としては、
を用意して、手が詰まった時も何かしらのヒントになるようなものを作りました。
そして、各人にPCを用意し、Git、Souce Tree、VS Codeをインストールした状態としました。
Day 1
さて、1日目ですが、みんな初対面ということでガチガチです。 この状況を時ほどすこと、またチームとして動けるようになってもらうことを目的としてまずは
- 全体説明
を行いました。ここで大事にしたのはコンセプトの共有です。
- 「これからこのメンバーがチームになるんだ」
- 「仲良くしないと」
などそれぞれにチームとして動くことを意識してもらいました。 一方で
- 「初対面だし話しづらいな・・・」
- 「どういう経験があるんだろ?」
- 「どういう人なんだろ?」
と不安も生まれてきます。そのため、得意技の・・・
- 価値観ババ抜き
を実施しました。そうして楽しみながらお互いを知った後に
- マシュマロチャレンジ
を行い、初めての共同作業を実施してもらいました。 ここで一旦ストップ!
振り返りの時間です。
今回の振り返りは
- Fun!Done!Learn!
で行いました。 具体的には休憩のたびにここまでのカリキュラムに対してのふりかえりを行い、 それを4日間蓄積しました。 これにより、4日間で思ったことや成長をインターン生、メンターともに感じることができます。
次にプロジェクトについて考えました。
- APIを使って何がやりたいかを決める
このタイミングで、APIの説明を行い、付箋を使ってやりたいことを洗い出し、みんなでテーマを決めました。 次に、
- プロダクト名、だれがHappyになるのか、現在の代替手段、期待される効果
を擦りあわせました。これはインセプションデッキや仮説キャンバスを参考にしました。
※ インセプションデッキについてはこちら passionate-po.hatenablog.com
※ 仮説キャンバスについてはこちら
そしてこのイメージをより深めるために
- ユーザーストーリーマッピング
を実施しました。これにより、顧客目線でプロダクトを考えます。 あとでふりかえりの中で上がったのが
「今まで、顧客がいない状態での開発だったので、顧客目線で考えることの大切さを学べてよかった」
という言葉でした。これは、とても嬉しいフィードバックでした。
※ ユーザーストーリーマッピングについてはこちら
この日の最後は
- プロダクトバックログを作る
というものです。具体的にはユーザーストーリーをIssueに落とし込み、優先順位をつけるというイメージです。 これにより、現実の自分達がやりたいことがより鮮明にできました。
ここまでで、初日は終了です。
これにより、チームビルディング~作りたいものをIssueに落とし込むものまでが完了しました。
Day2 ~ 3
ここからはチームのメンバーにメンターを任せました。 具体的には、
という感じです。
今回のインターン生は、機械学習や画像解析など、PythonやC#などを使った授業が多いようでした。 時代を感じますね。
ですが、Web系の言語はほぼ初めてということで、なかなか難航していましたが、楽しんで学んでいたと思います。
それぞれの日程で休憩ごとにFun!Done!Learn!を実施しているので、それぞれの感じていることが手に取るようにわかりました。
Day 4
最終日は発表準備として、パワーポイントでの資料作成と最後の仕上げを行ってもらいました。
なんとこの頃にはお互いを敬語を使わず話していたり、冗談を言い合ったりとかなり仲の良い様子。 それぞれの得意なことも見えているようでうまく分担をしていました。
メンターのメンバーも
「発表までに一区切りさせる」 「達成感を持ってもらう」
ことを意識してもらうことを伝えました。 そのために良いペース配分で進めてくれました。
発表には人事も加わり、緊張しているようでしたが、とても良い成果が生まれました! そして、最後のふりかえりを実施しました。
その後、アンケートを実施しました。 このアンケートの設問は
(1) この4日間で成長できた!と思うことは? (2) 4日間で気持ちが上がったことは?下がったことは?(理由を含めて) (3) これから伸ばしたいこと、新しく始めたいことは? (4) 今回のインターンに対する感想は?さらに聞きたいことは? (5) 今回の総合評価は?(1~5で)
というものにしました。 意図としては
- 「自身の成長のふりかえり、これから」
- 「インターンのふりかえり、これから」
がわかる設問としました。
そしてクライマックスは
- インターン生同士の360度感謝
を行い、照れながらもお互いに対する感謝を言い合うことで締めくくりました。
最後にホワイトボードに残ったアウトプットはこちら
Fun!Done!Learn!の結果はこちら
私の学び
インターンシップというと
- 企業が学生を評価する場
- 学生が企業を評価する場
と捉える方もいるかもしれません。
確かにその側面があるかもしれません。 ただ、それだけを目的に行うインターンシップに学びや楽しさはあるのでしょうか?
ましてや、インターン生、メンター共に、貴重な時間を使っているわけです。 そんな中で、お互いもしくはどちらかが"やらされている感"を持っているとどうでしょう? いうまでもありませんよね。
これは新人教育にも言えることです。 新人教育についても以前お話しさせていただいたので、参考にしていただければ幸いです。
www.slideshare.net
また、教育という観点だけでなく、継続してメンタリングすることも大事です。
というわけで、もしエンジニア、それ以外にかかわらずお悩みの方の参考になればと思います。 また、ぜひお話させてください。お力になれればと思います。
我流ではなく、体系的にファシリテーションを学ぶ
今日は2019年の挑戦第3弾ということで、 ファシリテーションについてです。
今回、ファシリテーション塾の14期生として入塾したので、これを期に今の思いをまとめようと思います。
私にとってのファシリテーションとは
私は幸いなことに周りにファシリテーションに強い思いを持っている方々、またそれを体現している方が多く、 ファシリテーションというものを考えることが多くなりました。 また、スクラムマスターとしてのチームとの向き合い方、チームの成長を考える上で必要不可欠だと考えています。
そもそも「ファシリテーションとは何か」です。
もしかすると、「会議の司会進行をすること」そして、「会議を円滑に回すこと」 と定義する人もいるかもしれません。
では、会議はを円滑に回すのはなぜでしょうか?
おそらく、
- 仕事を円滑に進めるため
- 合意形成をスムーズに行うため
などがあると思います。
では、そのために何をするのか、テクニックはたくさんあると思います。 一方で、果たしてテクニックだけでうまくまとめさえすれば会議が円滑に進むでしょうか? また自身が参加する立場だとしたらどう思うでしょうか?
ということで、これはすでに多く語られていて書籍も多く出ていますが、
私が思うファシリテーションとは「(広い意味での)"場を作る"」ということです。
これは会議に限りません。ふらっと集まって仕様を詰める時もそうです。 もっというと雑談や夫婦の会話、果ては一人で熟考することにおいてもファシリテーションが必要だと考えています。
そのために必要な要素として「傾聴すること」や「引き出すこと」など様々な要素や捉え方があると思いますが、 その領域は深く、この1年触れてきたものより果てしなく深いものがあると思っています。
ファシリテーションを学ぶわけ
この1年でファシリテーションの奥深さと難しさをまざまざと感じてきました。 まるで広大な海を認識して、その前に立ち尽くしているような感覚です。
それに気づいた要因もいくつかありました。 その一つは日常の中で多くのファシリテーションの場に出会ったことです。
社内のチームメンバーとの打合せや、社内の初対面の方とのチームビルディング。 それに加え、社外の初対面の方とのワークショップの進行などいろいろな機会がありました。
その中で空気を察しで場を解きほぐしたり、笑いを交えてみたり、力が抜けすぎないように学びに対する気づきがあるように導いたり、アイディアを引き出したり、いろいろなテクニックは学んだ気がします。
一方で、やはり私の中で「得意な場」と「苦手な場」ができてしまっている事実があります。 そしてそれが明確にパフォーマンスに響いてしまっている点が私の中の課題です。
具体的には 気心が知れたメンバーが得意なのは当たり前ですが、私としては初対面でも笑ってくれる、私のテンションに乗っかってくれる場はとてもやりやすい場という認識です。 また、全体の尺が少ない場も得意な気がします。何が何だかわからなくても勢いで一体感を作るのは得意な気がしています。 そのため、以前の記事に書いたこういったことも成功に結びついてと思っています。
しかしながら、年長者の多い場や感情が表に出にくい真面目な場は苦手意識を持ってしまっています。 そのため、今回はそのような課題を超えたいというのが目的の一つです。
もう一つはファシリテーターを場の参加者として盛り立てることもファシリテーターとしての心構えだと思い、突然ファシリテーターになった人をバックアップできる方法を探りたいと思った点です。
というのも、会社などでその場をまとめる人はどんな人でしょうか? 大体がリーダーに相当する人やその時のテーマ(会議に限らず)を持ってきた人や問題提起をした人になるでしょう。また、教育の観点で若手を抜擢することもあると思います。
しかし、これらの突発的にファシリテーターに任命された人は不慣れなことが多く、さらにその多くがファシリテーションは何なのかという部分に目が行きにくく、あくまで会議を成功に導く = 何かしらの望んだ結果に持っていくことを意識するでしょう。
一方でどうでしょうか?
このように自分が望んでいる方向に持っていくことは必ずしもファシリテータートしての職務を遂行できているでしょうか?
では、こんな時にファシリテーターを支えられるひとは誰か?
そう、ファシリテーションを学び、場づくりに気持ちが向いている人だと思います。 つまり、ファシリテーターを盛り立てる、立場や役割に関係なく場をつくることもファシリテーターとして必要であり、そのような役割を超えたファシリテーションも学んでみたいと思ったことがもう一つの理由でした。
ファシリテーション塾との出会いとこれから
さて、いよいよファシリテーション塾のお話です。 私は14期生となるのですが、この存在を知ったのはガオリュウさん(@DiscoveryCoach)のFacebookでのシェアを見たことがきっかけでした。 前々からガオリュウさんとお話しさせていただく中で気になっていたのですが、14期生の募集を知って申し込んでみました。
というのも、ガオリュウさんもこの塾の3期生ということで尊敬するガオリュウさんのルーツの一つとなると私もそこで学んで見たいと自ずと思うわけです。
そして、先日Welcome Partyに参加してきました。 その時のファシリテーターは13期生だった3名。
いかにすごいファシリテーションをするのか。とても期待をしていました。 ただ、正直にいうと期待した結果ではなかったです。
同じことを思ったのか自己紹介の段階から噛み付いている方も見受けられました.
(おいおい、しょっぱなからその噛みつき方は・・・とは思いましたがw)
ですが、私は間違っていました!
というのはその場にいた全員がそのファシリテーターを支える空気づくりや時に面白おかしくいじったり、ファシリテーターを肯定するような感想を述べたりと全員が場づくりに本気*なのです。
なぜなら、参加者の中には前期から継続している方も何名かいたり、講師の方もいたりとそういった方が自然と
- お互いを認め合う場
- 疲れない場
- 尊敬しあえる場
を作っていることにどんどんと気づかされました。
前述した通り、ファシリテーターを支える形でのファシリテーションに興味があり、本来であれば最初にカミツキガ見られて一度テンションが落ちたやりにくい場をここまで見事に転換させてみなさんと一緒に学べることに大いに期待を抱いているのがWelcome Partyの最後の私であり、今の私です。
次回は3月に実践コースメンバーでの合宿があります。 今からその場がとても楽しみです。
興味がある方はぜひこちらをのぞいて見てください。
つながりは世界線を越える。~人の繋がりにフォーカスしたコミュニティーの立ち上げ~
突然ですが、人が人生のうちに出会う人数を知っていますか?
人生100年時代と言われていますが、ちょっと前の80年生きると考えた場合のデータです。
何らかの接点を持つ人 30,000人
同じ学校や職場、近所の人 3,000人
親しく会話を持つ人 300人
友人と呼べる人 30人
親友と呼べる人 3人
全世界の人口を仮に72億人とした場合、
何らかの接点を持つ人の確率は24万分の1となります。
あなたはこれを多いと思いますか?それとも少ないと思いますか? ちなみに宝くじで1000万円を当てる確率は10万分の1と言われています。
そのくらい、人の出会いは貴重なもので奇跡です。
人は一人では生きていけないというのはドラえもんでも語られています。
であれば私は、
- ひとつひとつの出会いを大切にしたい
- 出会いの数を増やしたい
- 普通に過ごしていては出会えない人と出会いたい
と思ってしまいます。
そこでとある番組を思い出し、2019年1月16日。こんなことを呟きました。
ジャストアイデアだけど、笑っていいとも!のテレフォンショッキングみたいな勉強会できないだろうか。
— はち (@PassionateHachi) 2019年1月16日
登壇者が最後に話を聞きたい人に次回の登壇を交渉する。
月一くらいの開催で。すごい人が話を聞きたい相手はすごい人だろうという予想。
ありがたいことにこれに共鳴してくださった仲間と昨日、コミュニティーを立ち上げました! その名も・・・
Butterfly Effect
僕の好きな映画でもあるこの言葉。 居酒屋でこーんなブレストをしながら出てきた言葉です。
では、この言葉とこの会に込めた思いをしたためていこうと思います。
人のつながりの奇跡に触れたい
前述の通り、人のつながりをとても大事だと私は感じます。
良いプロダクト、良いチーム、良い生活、良い関係。 全て人の手によって、心によって作られていくと思います。
そこで思ったのが、
「すごい人が話を聞きたい人はすごい人に違いない」
という仮説です。 そして、その人たちの対話ややりとりはきっとあらゆる人たちのヒントになり、些細な光をさしてくれると感じました。
世界線を越える
メンバーで話をしている中で共通のイメージとして上がったのが
「世界線を越える」
というものでした。
シュタインズゲートというアニメで有名ですね。
この言葉に私たちの思いが重なったのは
- それぞれの人生が交わり、その影響を受けてこれから先の人生が変わる
- その瞬間、その場所で同じ体験をすることで、その先の未来が変わる
という偶然から生まれる人生への影響のようなものが生み出せる場を想像したからだと思います。
そのため、基本的には"生(なま)"にこだわりたいと思ってます。
具体的には会場を用意して(提供いただき)、その場に集まった人々で時間を共有し、それぞれの世界線を交えること。
そして、自らの世界線も超えていくという意味で"アーカイブ"にもこだわりたいと思ってます。
これは、全ての回をアーカイブとして残していくこと。 これにより、自分を過去へと転送することで自身の世界線へ影響を与えることも考えています。
勉強会やイベントは皆さんどんなモチベーションで行くでしょう? 私が思うに、
「今触れたいもの、今得たいもの」に向かうと思います。
これは前述の通り、"生"の重要性に紐付いていると思います。
一方で、今数年前の動画や書籍から学ぶものも多いでしょう。 そう、その当時の自分には不要だったとしても、今の自分に必要になっていればそこから学ぶものが多いと思います。
それこそがアーカイブの重要性と感じています。
そのため、私たちは過去と現在のコンテンツどちらも大事にしていき、しつこいようですが、自身の世界線を超えてもらえる場にしたいと思います。
不確実性を楽しむ
もう一つの側面が"不確実性を楽しむ"というものです。
テレフォンショッキングの面白みはどこにあるでしょうか? 「タモリさんとゲストの掛け合い」や「エピソードそのもの」はもちろんのこと、 他のトークショーとの差別点は
「その場で電話をして次のゲストを決める」
というものではないでしょうか? このエンターテイメント性と「この人は誰を呼ぶんだろう?」という不確実性こそ、視聴者の高揚感に繋がり、 長く愛されるコンテンツになったと思っています。
私たちの場でもこのような不確実性を楽しめるような演出を考えたいと思っています(まだ言わないよw)。
- 勉強会やミートアップにおける"バラエティー性"
最後に、勉強会やミートアップなどのイベントについて考えてみます。
これをテレビのコンテンツのジャンルに当てはめると
- ワイドショー
- ニュース
- 時事放談
といったジャンルが多い気がします。 これらを
- ハードルを下げるたみに"LT"にしてみる
- 親しみやすい空気を作るために"お酒と軽食をつまみながら"
- 自然な会話を引き出せるように"パネルディスカッション"にしてみる
といったようにそのやり方で工夫がなされていると思います。
一方でそのコンテンツのジャンル自体が
- バラエティー
- ドラマ
といったものはあまり出会えていないような気がしています。 それはなぜかというと
「勉強会」
という言葉にあると思います。
"勉強"というからには
- 「何かを学ばなくてはならない」
- 「何かを持って帰らなくてはいけない(レポートを書かなくてはいけない)」
というな意識が知らぬ間に結びついてしまっている気がします。
なので私たちは「勉強会」という言葉をあえて使わないようにしたいなと思っています。
あなたの世界線も変えてみませんか?
というわけで私たちはこれからいろんな世界線を交差させながら、 そこでしか起きないワクワク感を共有できる場を作りたいと思います。
ぜひ、興味を持ってくれた方はConnpassより参加してみてください。 今後のイベントや登壇者情報などを発信させていただきます!