きっと、うまくいく~非IT業界をスクラムで変えるための系譜~

一人のPO見習いが業界を変えるために奔走する様子をただただ綴るブログです。

我流ではなく、体系的にファシリテーションを学ぶ

今日は2019年の挑戦第3弾ということで、 ファシリテーションについてです。

今回、ファシリテーション塾の14期生として入塾したので、これを期に今の思いをまとめようと思います。

私にとってのファシリテーションとは

私は幸いなことに周りにファシリテーションに強い思いを持っている方々、またそれを体現している方が多く、 ファシリテーションというものを考えることが多くなりました。  また、スクラムマスターとしてのチームとの向き合い方、チームの成長を考える上で必要不可欠だと考えています。

そもそも「ファシリテーションとは何か」です。

もしかすると、「会議の司会進行をすること」そして、「会議を円滑に回すこと」 と定義する人もいるかもしれません。

では、会議はを円滑に回すのはなぜでしょうか?

おそらく、

  • 仕事を円滑に進めるため
  • 合意形成をスムーズに行うため

などがあると思います。

では、そのために何をするのか、テクニックはたくさんあると思います。 一方で、果たしてテクニックだけでうまくまとめさえすれば会議が円滑に進むでしょうか? また自身が参加する立場だとしたらどう思うでしょうか?

ということで、これはすでに多く語られていて書籍も多く出ていますが、

私が思うファシリテーションとは「(広い意味での)"場を作る"」ということです。

これは会議に限りません。ふらっと集まって仕様を詰める時もそうです。 もっというと雑談や夫婦の会話、果ては一人で熟考することにおいてもファシリテーションが必要だと考えています。

そのために必要な要素として「傾聴すること」や「引き出すこと」など様々な要素や捉え方があると思いますが、 その領域は深く、この1年触れてきたものより果てしなく深いものがあると思っています。

ファシリテーションを学ぶわけ

この1年でファシリテーションの奥深さと難しさをまざまざと感じてきました。 まるで広大な海を認識して、その前に立ち尽くしているような感覚です。

それに気づいた要因もいくつかありました。 その一つは日常の中で多くのファシリテーションの場に出会ったことです。

社内のチームメンバーとの打合せや、社内の初対面の方とのチームビルディング。 それに加え、社外の初対面の方とのワークショップの進行などいろいろな機会がありました。

その中で空気を察しで場を解きほぐしたり、笑いを交えてみたり、力が抜けすぎないように学びに対する気づきがあるように導いたり、アイディアを引き出したり、いろいろなテクニックは学んだ気がします。

一方で、やはり私の中で「得意な場」と「苦手な場」ができてしまっている事実があります。 そしてそれが明確にパフォーマンスに響いてしまっている点が私の中の課題です。

具体的には 気心が知れたメンバーが得意なのは当たり前ですが、私としては初対面でも笑ってくれる、私のテンションに乗っかってくれる場はとてもやりやすい場という認識です。 また、全体の尺が少ない場も得意な気がします。何が何だかわからなくても勢いで一体感を作るのは得意な気がしています。 そのため、以前の記事に書いたこういったことも成功に結びついてと思っています。

passionate-po.hatenablog.com

しかしながら、年長者の多い場や感情が表に出にくい真面目な場は苦手意識を持ってしまっています。 そのため、今回はそのような課題を超えたいというのが目的の一つです。

 もう一つはファシリテーターを場の参加者として盛り立てることもファシリテーターとしての心構えだと思い、突然ファシリテーターになった人をバックアップできる方法を探りたいと思った点です。

というのも、会社などでその場をまとめる人はどんな人でしょうか? 大体がリーダーに相当する人やその時のテーマ(会議に限らず)を持ってきた人や問題提起をした人になるでしょう。また、教育の観点で若手を抜擢することもあると思います。

しかし、これらの突発的にファシリテーターに任命された人は不慣れなことが多く、さらにその多くがファシリテーションは何なのかという部分に目が行きにくく、あくまで会議を成功に導く = 何かしらの望んだ結果に持っていくことを意識するでしょう。

一方でどうでしょうか?

このように自分が望んでいる方向に持っていくことは必ずしもファシリテータートしての職務を遂行できているでしょうか?

では、こんな時にファシリテーターを支えられるひとは誰か?

そう、ファシリテーションを学び、場づくりに気持ちが向いている人だと思います。 つまり、ファシリテーターを盛り立てる、立場や役割に関係なく場をつくることもファシリテーターとして必要であり、そのような役割を超えたファシリテーションも学んでみたいと思ったことがもう一つの理由でした。

ファシリテーション塾との出会いとこれから

さて、いよいよファシリテーション塾のお話です。 私は14期生となるのですが、この存在を知ったのはガオリュウさん(@DiscoveryCoach)のFacebookでのシェアを見たことがきっかけでした。 前々からガオリュウさんとお話しさせていただく中で気になっていたのですが、14期生の募集を知って申し込んでみました。

というのも、ガオリュウさんもこの塾の3期生ということで尊敬するガオリュウさんのルーツの一つとなると私もそこで学んで見たいと自ずと思うわけです。

そして、先日Welcome Partyに参加してきました。 その時のファシリテーターは13期生だった3名。

いかにすごいファシリテーションをするのか。とても期待をしていました。  ただ、正直にいうと期待した結果ではなかったです。

同じことを思ったのか自己紹介の段階から噛み付いている方も見受けられました.

 (おいおい、しょっぱなからその噛みつき方は・・・とは思いましたがw)

ですが、私は間違っていました!

というのはその場にいた全員がそのファシリテーターを支える空気づくりや時に面白おかしくいじったり、ファシリテーターを肯定するような感想を述べたりと全員が場づくりに本気*なのです。

なぜなら、参加者の中には前期から継続している方も何名かいたり、講師の方もいたりとそういった方が自然と

  • お互いを認め合う場
  • 疲れない場
  • 尊敬しあえる場

を作っていることにどんどんと気づかされました。

前述した通り、ファシリテーターを支える形でのファシリテーションに興味があり、本来であれば最初にカミツキガ見られて一度テンションが落ちたやりにくい場をここまで見事に転換させてみなさんと一緒に学べることに大いに期待を抱いているのがWelcome Partyの最後の私であり、今の私です。

次回は3月に実践コースメンバーでの合宿があります。 今からその場がとても楽しみです。

興味がある方はぜひこちらをのぞいて見てください。

www.facilitation-world.org