きっと、うまくいく~非IT業界をスクラムで変えるための系譜~

一人のPO見習いが業界を変えるために奔走する様子をただただ綴るブログです。

チームビルディング研修を行いました。

春は出会いの季節ですね。

新年度になり、部署の再編成や配置転換、新入社員の入社など、新たな仲間と出会う季節です。 新たなチームを形成する機会や必要性が高まるのも必然だと思います。

そんな折、部署の新卒入社向けの研修依頼があり、 それを聞きつけた他部署からも「うちの新人にも・・・」

さらには、「新人以外も参加して良いか?」

という問合せがあり、25名に対して8時間の研修を行いました。

季節柄、そんな以来や機会があり「何をしよっかな」と迷ってる方々もいると思うので、 このエントリーで私がどんな準備をし、何を行なったのかシェアしたいと思います。

考えたこと、準備

まず、今回は新卒社員向けを考えていたので基本的にはそれぞれの心と対話する時間にフォーカスしようと思いました。 というのも私の中での新卒教育にはある程度思いがありまして・・・。

※ 詳しくはこちら  

www.slideshare.net

ですが、開催2営業日前(月曜開催なので、前の週の木曜日)に参加者リストをもらったところ・・・

「なにー!!半分が新卒じゃない!!?(・_・;?」

という感じでした。 もともと「チームビルディング研修」と銘打っていたことから、「新卒以外もいいですよー」といったものの半分が新卒以外。 それもベテランもいる。

どうやら部署再編に伴う本部長のチェンジにより、その本部長(私をよく知る)の要望で「是非とも参加してくれ」とのことだったみたいです。

まずここで、どんなことが期待されているのか、どんな姿勢かを改めて整理しました。

  • 新卒社員 : これから仕事をしていく上での考え方、礎となる知識、モチベーション、困った時に相談できるパス作り
  • 先輩社員:今までの常識の打破、初心に帰って学ぶ、ありきたりな座学では満足できない、「よくある研修だろ?」と斜に構えている

と考えた時に

  • 年次やキャリアに関係なく普段忘れてしまっている感覚に気づける。そして、先輩社員は日常で、新卒社員はこれからぶつかるであろう壁へのリアルな対応

といった点を主軸にすることにしました。

全体尺は7~8時間。この1日の中で一貫した"チームビルディング"というテーマに対する変化を加えることも考え、手札となる自分の知識や経験からワークを考えました。 そして、ただ楽しいだけのワークでは先輩社員の目は誤魔化せません。 ということで、ワークの背景にある考え方や心理を伝える時間も随所に設定しました。

ただそれだけでは一方的なInputの1日になってしまいます。 そのため、随所で気づきの共有や振り返りの時間(今回はFun/Done/Learnを採用)を設けることでそれぞれの内省の時間を取ることとしました。

当日準備時の心理

まず、当日はいわゆる"コの字型"の配置とし、前にホワイトボードを置き、リアクションや雰囲気を見て必要そうな情報を与えるスタイルにしました。 というのも、場の状態や参加者の知識量に応じて柔軟に対応するためには事前に用意した資料以外の情報を引き出しから引っ張り出す必要もあり、そのようなホワイトボードを主軸としたスタイルにしました。

まずやったことはホワイトボードに

""好きな"ところに座ってください(前から順番じゃなくてOK)"

としました。 これにも意図を込めています。

"コの字型"の配置の後ろにも机が数列あり、参加者がどこに座るのか("コの字"の中か、はたまた後ろか)によって参加者の開始前のモチベーションを測りたかったという意図があります。 また、接触的に前方に座る参加者がどんな人かを把握することで、"場の空気を作る"上での仲間を見定めたかったという意図もあります。

自己紹介とコンセプト、ゴールの説明

そして、まずは私のバックボーンや今日のコンセプトを説明しました。 自己紹介の中で強調したことがいくつかあります。

  • 社内外で「映像業界をチームで働く業界にしたい」といって活動している → 所在の明確化
  • 外部でファシリテーションを学んでいる。ワークショップを行なっている → 経験の明確化
  • 新卒入社の生え抜き → 立場の明確化

です。これにより

  • 経験が浅い若造のやること (どうせ当たり前のことをやるんだろ)
  • 自分たちと違う世界から来た人のやること (だから、自分たちには無理)
  • なんでこんなことするのかよくわからん。暇人なのか?

という先入観を最初の自己紹介で払拭することができました。

そして、何よりフランクな表情や口調で笑いを取りながら

「今日はお堅い研修ではなさそうだぞ?」

という期待を生み出すことに努めました。

次にゴール、コンセプト、進め方の共有です。 ゴールは"チームってなんだろうを自分なりに考えられること"としました。 そのため、

  • 「僕が答えを持っているわけではありません。教えることもしません。自分で考えるヒントを与える立場です」

というお話をしました。

進め方に関しては、チームを考える上で

  • 1人 → 3人 → 5人

という形で人数を増やしながらチームというものを実感してもらえるような構成にし、全体で繋がりのある内容としました。

集団の中の個人に気づくワーク

午前は"1人"にフォーカスしました。 具体的にはアイスブレイクも兼ねて"コの字"の真ん中で システムゲーム をすることから始めました。

ワーク1:システムゲーム(等間隔)

  1. 全員立ち上がり円になる
  2. 誰にも言わずにターゲットを2人決める
  3. 「スタート」の合図で止まらないように動き回る
  4. 動き回るときにターゲットの2人それぞれと"常に等間隔の距離である状態を保つ"
  5. 「ストップ」の合図で全員その場に止まる
  6. 等間隔であるかを確認する

これにより、

  • 一人一人のそれぞれが影響し合っていること
  • 自分の動きが知らないうちに影響を与えていること
  • 影響ばかり考えていると物事は自然に停滞をしてしまっていくこと

などを可視化できます。

ワーク2:システムゲーム(一人の影響)

次にさらに一人一人が絵どう影響しているかを可視化するワークをやりました。

  1. 全員立ち上がり円になる
  2. 誰にも言わずにターゲットを2人決める
  3. 「スタート」の合図で止まらないように動き回る
  4. 動き回るときにターゲットの2人それぞれと"常に等間隔の距離である状態を保つ"
  5. ファシリテーターが"1人だけ"の肩をたたく
  6. 叩かれた人は5秒経過したらその場にしゃがみこんで停止する
  7. 他の参加者はターゲットのいづれかがしゃがんだのを確認したら、5秒後にその場にしゃがみこんで停止する

これが不思議なことに(ほとんどの確率で)1人しか肩を叩かないのに最終的には全員がしゃがんでいるという状態ができます。

これにより、先ほどの気づきに加えて、

  • どんなに大きな組織でも1人の影響が全体に影響する

ということがわかります。

では、これをそれぞれのチーム、部署、組織、業界、はたまた世界に当てはめるとどうでしょうか? 自ずと答えは見えてくるはずです。

と、ここまでで一人一人の影響力を可視化するワークをやって来ました。 一人一人の影響力が大きいということは行動だけではなく、発言や表情も同じです。

我々は一人で完結できる仕事は少なく、何かしらのコミュニケーション、特に対話を行なっている場合が多くあります。 この対話においても自分のふとした行動が予期しない影響を与えています。 次はそんな状態を可視化するワークをしました。

ワーク3:動きの伝言ゲーム

  1. 全員が縦一列に並び、前を向く
  2. 一番後ろの人の肩をファシリテーターが叩く
  3. 肩を叩かれたら振り向く
  4. ファシリテーターが動きを伝える(今回は2回やり、野球の動きの回とかき氷の回をやりました)
  5. 動きを理解したら、受け取った人が次の人の肩をたたく
  6. 次の人が振り向く
  7. これを最後まで繰り返す

これがかなり盛り上がります! 明らかに動きがうまく伝わらなくなって来て最後にはめちゃくちゃなものになっています。

面白いのが自信がなさそうに首を傾げながら伝えるとそれも動きの一部と捉えてつ当てられてしまいます

これにより、

  • 情報を伝える時の正確さ
  • 自信や表情は自分が思っている以上に相手に伝わっている
  • 頭で理解して、修正をしてもそれが答えとは限らない
  • 受ける側、伝える側の経験によっても伝わる粒度が違う
  • 複雑な内容はだんだんと削ぎ落とされていくのでシンプルに伝える

ということの重要性が可視化されました。 これで午前中は終了です。

3人対話を深める

午前中は影響力と伝え方の重要性を体感してもらいました。 次に行ったのはより具体的な対話を掘り下げることです。

まずは3人チームを作ります。

参加者はみんな大人なので自由にスカウトしてもらうことにしました。 ここまで自己紹介は行なっていませんが、

  • 各ふりかえりの発言が面白い人
  • 話したことない人

を軸に自由に3人組を作ってもらいました。

3人組ではまず、アイスブレイクのワークをしました。

ワーク4:アイスブレイク

[ルール] * みんなが均等に話す(一人が話しすぎたり、話さなすぎたりしない) * 話が終わったら拍手 * 相手が話しているときは聞くことに集中する(自分の話すことを考えない) * 相手を急かさない

これらのルールのもと、

  1. 「まんざらでもない話」
  2. 「実は私・・・」

という話を30秒めどにぐるぐる回す。

これには明確な意図があります。

  • 「実は私・・・」というプライベートな話に入る前に「まんざらでもない話」でお互いの距離感を近づける
  • 「実は私・・・」によって短時間で心理的距離感を近づける
  • 均等に話すことで心理的安全性を高める

 ※ 均等に話すことと心理的安全性の因果関係はここから来ています。

gendai.ismedia.jp

そして3人のチームが温まったところで対話について深めるワークをしました。

ワーク5:対話のワーク(内容と感情)

  1. Aさんが1分間ストーリーテリングをする(今回は「子供の頃好きだった場所」について)
  2. この時にBさんは「内容について」、Cさんは「話している人の感情」にフォーカスして聞く
  3. Bさんから"内容について"正確に伝える
  4. Cさんから"感情について"正確に伝える
  5. 役割をローテーション

これにより

  • 内容を正確に伝えてもらうことによってAさんの承認欲求に気づく
  • 感情を伝えてもらうことによって自分の気づかなかった感情に気づく
  • 自分が思っている以上に仕草や目線で感情が伝わっていることに気づく

という意図があります。 次に、心理的安全性の側面から

ワーク6:対話のワーク(感情と向き合う)

  1. ファシリテーターがA~Cさんを順番に呼びミッションを伝える(Aさん:感情むき出しでストーリテリング、Bさん:全力で肯定、Cさん:全力で否定)
  2. Aさんが1分間ストーリーテリングをする(今回は「私の嫌いなもの」について)
  3. Bさんから感想を伝える(全て肯定)
  4. Cさんから感想を伝える(全て否定)
  5. 日常に置き換えて、感想をディスカッション

午後のメインテーマはこちらのワークでした。

  • 自分は普段どんな状態だろうか?
  • 普段こんな会議はないだろうか?

などの側面からディスカッションを進めてもらいました。

そこで上がったのが

  • AさんはBさんのような人がいると心地よくて話しやすい
  • ただ、上っ面の肯定だと逆に嫌だし、それが見抜けてしまう
  • CさんがいるとAさんは萎縮してしまう。
  • Cさんは内容だけでなくAさんの人格も否定してしまいそうになる
  • ただ、Cさんは話を聞いてるからこそ反論できる。そういう存在はありがたい

というものでした。

議論の途中に新キャラクターとして"無関心で何も言わないDさん"という登場人物を増やしてディスカッションを進めてもらいました。

  • 一番いっぱいいる
  • 自分も場合によってはそうなりがち
  • Dさんは議論の速度についていけなくなって話せないだけかもしれない
  • 意図的に黙っているDさんもいる
  • どちらにせよ、Aさんからしたらどう思っているかわからないから一番不安
  • Aさんだったら、Dさんがどう思うか意図的に聞いたほうがいい
  • その上でDさんの立場を明確にすることが必要
  • ただ、DさんはAさんを不安にさせないためにも何かしら伝える努力は必要そう

といった形でかなり建設的なやりとりができました。

この2つのワークで

  • チームの中でどんな立場でどんなことをするときも相手のことを考え流ことが大切
  • どの立場が良い悪いというよりも今の自分がどういう傾向かを把握することが大切

といった気づきが参加者の中で生まれました。

5人のワーク(価値観と向き合うこと、チームで仕事を進めること)

3人に続いて、5人のチームづくりも各人のスカウト方式にしました。 もうここまで来るとみんな慣れたものです。

5人でのアイスブレイクは

ワーク7:見えない共通点探しとチーム名決め

  1. 全員の目に見えない共通点を探す
  2. それを元にチーム名を決める

というものです。

これは以前とある5分間のLTで実施してみた際のエントリーがあるので、意図などはこちらにあります。

passionate-po.hatenablog.com

そして残すは価値観ババ抜き、マシュマロチャレンジです。 これも過去記事に詳しく書いています。

passionate-po.hatenablog.com

passionate-po.hatenablog.com

最後は学びのふりかえりを行い、全て終了です。

ファシリテーターとしての感想

今回やっぱり一番気にしたのは「新卒社員からベテランまで幅広い参加者がいる」という点でした。 この全員が満足して帰ってもらうためには

  • ある一定以上の根拠のある理論
  • 自ら気づけるワークとふりかえりの時間

というところがベースにありました。

一方で、やはり"場"な生き物だなと感じたのは、 それぞれのディスカッションやふりかえりにおいて私自身が感じたことのない気づきも少なくなく、とても楽しく進行できました。

そして、Fun/Done/LearnのFunに

  • 「蜂須賀さんかフランクだからやりやすい」

という付箋もあり、影響力のワークをやりながらも私自身の影響ということも再認識できました。

最後に

最初にも書いた通り、この季節、多くの悩める研修担当者の方がいると思います。 是非ご意見やご相談あればディスカッションしたり、必要とあればお手伝いさせていただければと思います。

気軽にご連絡ください。

twitter.com

第3回ファシリ塾実践コースに参加してきました。

昨日(5/11)はファシリテーション塾実践コースの3回目のライブでした。

ファシリテーション塾についてはこちら

passionate-po.hatenablog.com

今回は令和になって初めてのファシリ塾ということで

「令和~安心への道~」

というテーマでした。

観照術のおさらい

観照術とは前回のファシリテーション塾で取り上げられた世の中の全てのものを"解釈をせず、五感で感じる"という手法。

例えば、

  • 工事の音は不快だな・・・
  • このりんごは美味しいな
  • 何か臭いな

これらは「工事の音という解釈があるから・・・りんごの味を"美味しい"と解釈している・・・ 」といった何かしらの解釈が含まれています。 そんな解釈を伴わずにありのままを受け取るトレーニングです。

改めて外に出てやってみたのですが、これが実に難しい。

実は前述の「工事の音が不快」というのは私自身が言ってしまったもの"THE 解釈"ですね。

ここで一つのアドバイスをいただいて少し内省してみました。

解釈というのは大人になると無意識で行ってしまうもの。

「あそこに見える白い塊は・・・トラックだな(解釈)。トラックだから危ないから近づかないでおこう(動くものという解釈 / ぶつかると危ないという解釈)」

これを無にするのはなかなか難しいです。 これは我々には"経験"にもとずく"記憶"がやがて"知識"となって蓄積されているわけです。

ではこの"経験"、"記憶"、"知識"が備わっていない存在とは・・・どんな存在かというと、

赤ちゃんです。

そこで私の中で赤ちゃんを思い出して、気づきました。

五感のうち中で

  • 聴覚
  • 嗅覚
  • 視覚

は受動的に情報が入ってくるもの。大人になれば"聞き耳をたてる"、"凝視する"などのテクニックが身につくものの、 動物や赤ちゃんはあくまで受動的なものです。

一方で

  • 触覚
  • 味覚

は手を伸ばしたり、口に入れたりすることで能動的に触れることができる感覚です。 そう、赤ちゃんが何にでも触れたり、なんでも口に入れるのは、能動的に取得できる感覚だからなのではないでしょうか?

そして「これは危険だ」という"経験"、"記憶"、"知識"が備わっていないため、片っ端から能動的に情報を取得し、 そのあと、場合によっては反射的に拒否したり、泣くことがあるのかなと私は思いました。

では、我々の中から欠落し始めている"五感をより一層活用する"ためには赤ちゃんのようになんでも口に入れれば良いのでしょうか? それはあまりに危険すぎますし、ただのヤバいやつになってしまいます。

"感覚"と"解釈"が天秤でバランスが取られているとすれば・・・

赤ちゃんは"感覚"の重みが圧倒的に多く、大人は大小の差はあれど、デフォルトの状態は"解釈"の重みが"感覚"より大きくなっているのではないでしょうか? つまり、大人である我々はその状態を理解した上で、時に必要な場合にそのバランスを均等にしたり、重み付けを変えたりすることができれば、 ファシリテーションの場においても洞察力が高まったり、客観的にものの見方が変わるかもしれません。

縁起手法

我々の日常においてなぜ客観的にものを見る必要があるのか。 現代社会において

という点も絡んできます。

私の中でこのお話で紐づいたのはティール組織などがイメージできます。 ただ一方でどちらの組織であっても、対話に大きく課題があるかもしれません。

具体的には組織の中で階層があることによって、責任感が伴います。 それによってマウンティングする人、自分の意見を通したい人、絶対に折れない人。

そんな人と関わることが日常の中でもあると思います。

そんな時に必要な縁起手法というものを学びました。

具体的には"YES AND"というよく聞く手法で、相手を否定せず、肯定した上でそこに上乗せするという方法です。 これだけ聞くとどこかで触れたことがあるかもしれません。

そして、聞くだけでもイメージが持てると思います。

一方で、実際にやって見るとどうでしょう?私は気をつけるべき点を多く含んでいるのでは?と思っています。

  • 否定しない = 忖度していないか?
  • 否定をしてあげたほうがいいときは?
  • 本当に中身を理解しないでYESといっても説得力が全くない。

そんなところから、深い議論もありました。

例えば、YES ANDを繰り返していくと内容が一つの話にフォーカスして話題の転換が難しいかもしれません。 そして、否定を挟まないと自分の意思が伝えづらいかもしれません。

そんな時にBUTを使いがちですが、YESにも3つのパターンがあるとのこと。

  1. 我を通さない。無我で Yes する。生命として、我を無我とする。あなたも私も同じ、という自然な気持ち。
  2. 自我でイエスする。「私もその意見好きだよ!」接点出てくる。自分の自我をむき出しにして接点を決めていくと、息づいた人間同士のチームになる。
  3. ビジョンがあります、としたときに、ダイアログ・ディスカッション形式にも Yes が使える。

YESの中でも自分の気持ちを込めたYESや素直な肯定としてのYES、方針に揃えるためのYESなどあらゆる方法のYESがあります。

そして、否定をせずとも、

例えば、「川に行きたい!」に対して自分が「海に行きたい!」といった場合、

「川に行きたいってことは?川のどこに気に入っているの?釣りがしたいのなら、海もありだよね!」 であったり、

相手の共通点から否定をせずに選択肢を増やすことで話題を変えたり、相手に不快な気持ちを与えずにYES ANDで話を展開することもできるなと思いました。

この日のワークの残すはチーム活動でした。

今の考えのまとめ

昨日のライブから一番私が感じたのは、 「縁起手法を引き出しとして持っておくこと」、「感覚と解釈のバランスを自身でコントロールできるようになること」

が単純に必要だなと感じました。

一方で、これらはファシリテーターとしての深みを増すための心構えの全てではなく、一つでしかありません。

具体的には

  • 強い意志を持ってテンション高く「絶対これがいいと思う!」という相手に対して肯定をした上でボルテージを落として手法としての縁起手法
  • 論理的に話しても通じない、むしろそれを毛嫌いする相手に対して、感覚の重みを増やして視座を合わせて対話する
  • 複数人の対話が揉めたり、ゴールから遠ざかっている理由を五感で感じて、糸口を見つける

など、 生きる人間同士の場において事前の推測や机上の空論ではわからない、 実際の場における空気の変化やイレギュラーに対してファシリテーターとして広い視野を思って柔軟に対応するためのツールとして有効に活用できると思いました。

ファシリテーションを学んでいると

  • 事前の準備で100点を目指す
  • 手法などの手札を事前にできるだけ増やす
  • ファシリテーターとしての心構えや考え方を身につける

といったことに終始してしまいがちだと思います。 ただ、"場"は生き物です。

つまり、参加する方の

  • 体調
  • 気分
  • 組み合わせによる相性

によっても結果は変わります。

これは正直、いくら事前に考えても100点までは到達しません。

例えば、参加する会議直前の1本の電話でも変わります。

それをどこまで予想できるでしょうか?

これこそ、"柔軟性"や"臨機応変"といったスキルが必要です。

そんな時に観照術や縁起手法により、相手と自分の対話を心の澄んだ状態で行うことができるとファシリテーターとしての深みや落ち着きというものが笑に伴うと思いました。

「デザイン思想」 ✕ プロジェクトマネジメント 〜 経験とパースペクティブからのアプローチ 〜 に参加しました。

本日はこちらに参加しました!

nightflight-copilot.connpass.com

テーマは"デザイン思考"ではなく、"デザイン思想"とのことで、

「ん?なんぞや?」

と思い、申し込みました。 会は"グラフィックレコーダー"の方のグラレコもあり、もはやブログ書かなくてもよくね? とは思いつつ書いてます。

デザイン思想 × プロジェクトマネジメント

登壇者はこの方。

ekrits.jp

出自はクリエイティブディレクションや、情報設計とのこと。 最近は自身が編集長をしているエクリというメディアで記事を書いていて、大学生や学術的な方々に好まれている。

ABEJAのリブランドを代表の方のインタビューを元に実施。

デザインの定義

 最初のデザインはダヴィンチの設計図 そこから辞書に登録され、実行すべきスキームが定義されていった 大林さんの中でしっくりきた定義はこちら

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確かにわかりやすい

デザインの歴史

人間が生まれて260年、"人間自身が変わらず環境が変わった"のと同じように"デザインというものは変わらないがデザインされる環境が変わった"

図と地

  • 図 = 対象
  • 地 = 環境

と捉えたときにデザインは普通は地から考える。環境を考えること = 思想と言えるのでは? パースペクティブ(眼差し)としての思想 = 人によって対象に対する環境の見え方は異なる。

例えば、対象をYes/Noの二分的な見方をする・・・多数決、帰納法(オチのつけ方)

仕事において何のオチをつけるかが大事で、「今このオチはないだろ」という感覚が大事。

さらにそこに向けて「どのようなプロセスを紡ぐか」がクリエイティブなのではないか。

動詞と名詞を分けて考える。

イノベーションを目指す人はイノベーションできてない。

Ex) iPhoneの開発もイノベーションを目指したわけでなく、できたものが後からイノベーションと言われた。

= 名詞の中で動詞が生まれるのではなく、動詞の中で名詞が生まれる。

Ex) やりたいことを見つけなさいと言われて、やりたいことを見つけようとして見つかることはない。

つまり、「イノベーション(名詞)やるぞ!」という時点でイノベーションできてない。 その名詞を目指すことで、他の言葉とがんじがらめになってしまう。

 これが前提になると「イノベーション」という言葉ではないものを考え始める。 これが言葉にならない行動そのもの。

大林さんはこれをコンセプトなど上流を考えるときに意識している

このやり方で整理すると口だけではなく、行動で示している人の方が説得力があるということにしっくりくる。

感想

正直思考が哲学的で追いつくのがやっとな感じでしたが、何となくぼやっと輪郭は見えた気がします。 これをプロジェクトマネジメントに結びつけると・・・というワークがあったのですが、これもなかなか深く考えさせられるものでした。

読書感想:WORK STYLE INNOVATION

今回は翔泳社さんのメルマガで見つけたこの本を読んでみました。

 

WORK STYLE INNOVATION 日立ソリューションズの働き方改革はなぜ成功したか (Shoeisha Digital First)

WORK STYLE INNOVATION 日立ソリューションズの働き方改革はなぜ成功したか (Shoeisha Digital First)

 

 

この本は日立ソリューションズさんで行われた数多くの施策がリアルに書かれています。

 

何と言ってもこの本、サクッと読めます。

私も昨晩1h + 電車移動 1hで読めました。

 

会社に任命してもらった働き方改革を推進するリーダーとしてあらゆる施策を実施するにあたり、脳内で作戦を練ることができる良い本でした。

 

GW明けにはメンバーで回し読みしようと思います。

 

 

WORK STYLE INNOVATION 日立ソリューションズの働き方改革はなぜ成功したか (Shoeisha Digital First)

WORK STYLE INNOVATION 日立ソリューションズの働き方改革はなぜ成功したか (Shoeisha Digital First)

 

 

 

読書感想:コンセプトのつくりかた 「つくる」を考える方法

数ヶ月前にBacklogのイベントに登壇させていただきました。

backlogworld2019.jbug.info

その際にお話をお伺って衝撃を受けた玉樹さんの本の感想です。

prtimes.jp

その本がこちら

コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

この本はコンセプトの作り方について、どんなビジネス書より簡単に解いています。

第1部では

  • コンセプトとは何か
  • その作り方は?

などを優しく定義していきます。 それも誰もが「できそう!」「簡単!」と思うほど簡潔なものです。

第2部は

実際に玉樹さんが携わっていた「任天堂でのWii開発」のコンセプトワークに触れていきます。

このコンセプトワークを疑似体験していく中で 自分でコンセプトワークを行う時にどんなことに注意するべきなのか、どんな視点でファシリテーションをしていくべきかなどが学べます。

そして300ページの少し厚めの本ではありながら随所の挿絵やスペースもあり、かなり読みやすくどんどん進んでいく実践書です。

ぜひ、手にとってみてください。

コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

読書感想:WORK SHIFT

最近、働き方に向き合う時間が多くなり、ちょっと前に少し話題になっていたこの本を手に取ってみました。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

LIFE SHIFTの著者でもあるリンダ・グラッドンさんの著書。 実はこの本、帯にすでに結論が書いてあります。 その結論とは・・・

未来を自ら選び取っていくために必要な 3つのシフト

というのもの。 これについて1990年代の架空の人物の生活と2030年代の架空の人物の生活を比較するという面白いスタイルの読み物。 リンダさんの妄想がかなり具体的な形で書籍になっています。

その中から印象的なものを抜粋します。

はじめの問い

本書の序盤にこんな問いがあります。

2025年に、

私たちは、どのような仕事観をもっているのか? 私たちは、どのような仕事をしたいと思うのか? 私たちは、どのような希望をいだくのか? 私たちは、何が原因で夜眠れないほどの不安を感じるのか? 私たちは、自分のために、そして未来のために、なにを必要と感じるのか?

この問いに対して私は明確な答えは浮かばないものの、今の自分の立場や状況からすると

「より一層、情熱を燃料に進んでいる。もしくは、どこかで疲弊してしまっているのではないか。」

と感じました。ストレス社会と言われてしばらく経つ現代。 ものは増え、テクノロジーの進化とともに「忙しい」という感覚も増え続け、忙しい人は更に忙しくなっていくのでしょう。

同じ24時間でも人によっては早く感じたり、ゆっくり感じたりすると思いますが、 早く感じる人が増えるのではないかと思います。

つまり、この瞬間に対する速度が速まっていくのではないかと。

それだけの速度で駆け抜けるためには燃料がたくさん必要です。 その燃料を燃やし続けられるか。それとも燃料が切れて止まってしまうのか。

そのどちらに転ぶのかは今の私にはまだ予想がつきません。

では、燃料を補給し続けるにはどうするべきか。そんな視点もこの本に書いてありました。

この本の意味

あなたが未来を理解し、未来に押しつぶされない職業生活を切り開く手助けをするために、私はこの本を書いた。

と前置きを置いた後に

第一にゼネラリスト的な技能を尊ぶ常識を問い直すべきだ

第二に職業生活をキャリアを成功させる土台が個人主義であるという常識を問い直すべきだ

第三にどういう職業人生が幸せかという常識を問い直すべきだ

とあります。

それぞれ誤解を生みやすい言葉ではありますが、これについて事例と意見がふんだんに込められています。 詳細は本書を手に取ることをお勧めしますが、

私の理解では、前述のように

もっと忙しくなるし、もっと大変になるぞ!

と言っています。

具体的にはリモートワークの発展により世界との壁がなくなり、時差に関係なく週7日24時間どこでも仕事をする人が出てきたり、 新興国との情報資源の差がなくなり、ビジネス的にも人材的にも差別化がより必要になったりと言った部分です。

さらに寿命が長くなる一方でエネルギー資源は枯渇し、情報は溢れかえります。

そんな状態で我々は

捨てるものを決め、重要なことを肉付けする

ことに専念するべきで、つまりは多くのことに広く浅く手を出すよりも、

一つを極める。それだけではなく、続いて周辺技術も極める。それを繰り返す。

ということをしないと求められない存在となってしまうということです。 ただ、一人だけでできることには限界があります。

そのため、 自分は持ってない技術を自分と同じように極め続けている人とコミュニティーを作ることが重要です。

これが仕事の仕方そのものになるということです。 無秩序に集められた今の会社組織から外に羽ばたいた人材はそのような形で仕事を進めていきます。

そして最後に"価値"が変わります。 人々は現在、働く対価をお金という形で与えられます。

これにより無意識に

お金をもらい消費すること = 幸せ

と刷り込まれています。

そうではなく、"価値"自身が見直され、大量消費を正義とする世の中が"情熱を傾けられる経験"に変わらざるを得なくなるということです。

最後に

この本を読んで不思議と自分の行動を肯定されたような気持ちもありました。 一方で、自分はまだ「捨てる」ことができていないなと感じています。

どんな人でも1日は24時間。時にはゆっくり過ごし、自己回復したり、疾風の如く駆け抜けるにしても、 それができる時間が必要です。

そのための自分の時間を捻出するためにも、「捨てる」覚悟を持ちたいと思いました。

もしご興味がある方がいれば、この本を手に取ってみてください。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

五感のフォーカスを外し、ミュートを解放する ~ファシリテーション塾実践コース 第2回~

4/6はファシリ塾の第2回に参加してきました。

前回の合宿を経て1ヵ月。 わずか1ヵ月ですが、とても長く感じました。

 ※ 合宿の様子はこちら passionate-po.hatenablog.com

今回のテーマは「委ね、受け取る

ファシリテーションというと「引っ張る、巻き込む」というイメージが強いかもしれません。 一方でそんな押し付けの場ではなく、参加者の承認欲求や学びを満たす意味でもとても重要な視点だなと私は感じました。

アイスブレイクと導入

 まずはアイスブレイクで「システムゲーム」というワーク。 詳しくは書きませんが、全員が全員に影響をしているということを実感できるワークでした。

特に人数が多い組織、階層が深い組織だと「社長のビジョンが一般課員まで届かない」「俺は関係ないとなりがち」と行った課題がどこでもあると思います。 このワークを例えば500人で大きな体育館でやるのもなかなか感動的な展開が待っていそうな可能性を感じました。

 そしてチェックイン。 チェックインとは今の気持ちを一言二言で共有するというものですが、この日は「入口(今)の気持ちと出口(解散時)の気持ちはどうなっていたいか」というものでした。

ここで印象的だったのが

実は気持ちは作れる。コントロールできる

というものでした。 これがこの1日の伏線になるのですが、よく感情のままに怒ったり、泣いたり、笑ったりと感情に振り回される様をよく見ますし、頭に血が上るという経験もあります。 そのため、感情はコントロール不可なものと感じてしまいますし、私もそう思っていました。

ただ、宣言したり、アウトプットしてみることで感情がコントロールできるとのこと。 ある意味で"ありたい自分をイメージした自己暗示"なのかもしれません。

確かに感情が湧き出る理由は「こうでなくてはならない!なぜこうならないのか!」という何か決まった型にハマらないパターンが出てきた時の一種のアラートでありエラーメッセージだとすると、その型を取っ払ってしまったり、再定義してしまえば、いいのかもしれないという実感がありました。

現に、スポーツ選手は自分の良い時イメージを膨らませて、望む言わば自己暗示をしている人が大変多いと思います。 同じように私たちも自己暗示することでありたい自分に近づけるのかもしれません。

ありのままとは何か

さて、今回の「委ね、受け取る」というテーマ。  委ねる、受け取る対象は何か。それは「自然体でありのままを受け取る」という視点が今回の具体的な内容でした。

そこで紹介された言葉が2つ。

  • 一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)
  • 春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえて冷しかりけり

これは仏教用語ではあるものの私なりに受け取ったのは「生きとし生けるものの自然体とはどういうものか」という問いでした。

よく、「自然体になりましょう」という言葉があります。 ただ、それは"深呼吸をして落ち着きましょう"の言い換えでしかないことが多いのかなと感じていますし、この時点の私はまだあまりピンときていなかったのも事実です。

そして、これがファシリテーションとどう関わるのか。 これはかなり高次元の話だと思いますが、場を読み、場を感じるためにはファシリテーター自身が感じれること。いわゆる感度を上げておくためにも必要なのだと思っています。

ホモ・サピエンスはなぜネアンデルタール人に勝てたのか

我々はネアンデルタール人に勝利したことで繁栄したホモ・サピエンスです。 なぜ勝てたのか。ネアンデルタール人にできなくて、ホモ・サピエンスにできることがあったからです。

それは、

  • イメージをすること(妄想、虚構、想像)
  • チームで生きること(ネアンデルタール人は家族までの人数でしか生きられなかった)

だったそうです。

 ※ 参考

hon-bako.com

つまり、我々は上記の2つを有効活用しないと人としての能力を発揮できていないというわけであり、強い言い方をすると人でないということです。

なので、「チームである」ということは理論でどうこういう前に人間であることの証明でもあるのです。

ありのままを生きるために

さて、人類の起源から現代社会に視点を戻してみましょう。

私たちは「ありのままを"生きる"」というよりも「この時代を"生き抜いている"」という表現が正しいのではないでしょうか?

これは理想と現実の乖離があることが明白で仏教の表現で例えると

  • 生き抜く(自分を守る) = 現実 = 此岸
  • ありのままを生きる = 夢 = 彼岸

つまり、

此岸・・・危険、不安な状態 → β波(コルチゾール、アドレナリン)が分泌 彼岸・・・安心、安全な状態 → α波(オキシトシンドーパミン)が分泌

ということで現実を生き抜くということは「緊張感を持って、気を張って、興奮している状態」。ありのままを生きるということは「落ち着いて、じんわりと味わっている状態」のため、ありのままを生きるということが心地よいのかもしれません。

一方で生き抜くためにはエゴが伴います。エゴとは

  1. 他者を操作する
  2. 他者の承認を得ようとする

というものです。 そのエゴとエゴが興奮している状態で正面からぶつかりあうことで疲れてしまうのかなと思いました。

此岸を知るワーク

では、自分の此岸とはどんなものなのか。 それを知るワークとして「六道の認識」というワークをやりました。

「これは6つの陥りやすい状態を理解、認識することで、自分が陥っている状態を客観視するためのワーク」と私は捕えました。 その6つの状態とは

  1. 地獄・・・
  2. 「出来事や違い」の「問題や欠落や苦しみ」を見に行く。
  3. 物事を防衛的・ネガティブに解釈する
  4. 自分を責め続ける

  5. 餓鬼・・・

  6. 常に「欠乏感や焦燥感」に基づいて行動する。
  7. 「結果や物欲」に、内面や感情が振り回される

  8. 畜生・・・

  9. ルールや常識に逃げ込んで思考停止。「挑戦のない毎日」「被害者の物語」に定住する
  10. オールウインではなく、本能のまま、「弱肉強食」の世界に生息する

  11. 修羅・・・

  12. 「主張、批判、恫喝」で安全を確保する。意のままにならぬ「怒り」に基づいて行動する
  13. 「他責」を基準に、他者との「争いや軋轢」を仕掛け続ける

  14. 人間(じんかん)・・・

  15. 「他者評価」に左右される。「反応」のために生きる。人間関係で悩む
  16. 「老いや病」を苦しみとして、負い目として生きる
  17. 「死や喪失」への恐怖から反応、行動する。

6.天道・・・ * わかったつもりになる。これでいいやと慢心する * 「地位や名誉といった世間評価」や「自分本位の解釈」を指針にする

といったものです。この中のどれに自分が陥りやすいかということを内省するワークでした。

ちなみに私は「止まったら死んでしまう」というマグロなどの回遊魚的な考えがあり、圧倒的に餓鬼かなと思っています。

ここで感じたのが、とはいえ、悪いことだけでは無いなと。餓鬼である自分がある意味心地よく、別に嫌じゃない。もっというとかっこいいと思っている節はあるのかもしれません。なので、それ自体が悪いのではなく、*そういう状態に陥っていることを認識することが大事なことだと感じました。

 また、どれか一つに分類されるというよりもいづれのどれが"パーセンテージとして多いのか"というのが人によって違うのかなと思いました。 そして、それが体験や時期によっても変わるのかなと思いました。

なので、それぞれの違いも大きいものではなく"壁にぶつかった時にどういうアプローチを取るか"という傾向や癖のようなものなのかなと感じました。

五感で感じる。五感で受け取る

次のワークは日常の出来事を五感で受け取る"観照"のワークでした。 これがとても難しいものでした。

  • 解釈しない、考えない。
  • ありのままをただ感じる

というルールのもと、外に出ていろんな刺激を感じるというもの。

例えば、目に入ってきたものを「家が見えた。白い色が見えた」というのも脳で瞬時に「これは家です。これは白という色です」と処理をしている。 すなわち解釈しているということです。これを極力断ち切るというワークです。

それを視覚だけでなく、聴覚、嗅覚、触覚、味覚も使って行うというものでした。

これをやってみると

  • 足の裏、手のひら、肌に何かを感じる
  • 耳に何かが飛び込んでくる

など普段だと素通りしていた数々の情報が飛び込んできました。 これは良い悪いではなく、私たちは日常の中で意識的に"何かにフォーカスして、他の感覚をミュート状態にしている"ということです。

裏を返すとフォーカスしたままだとその側面しか見えておらず、1つの視点でしか物事を捉えられていないのかもしれません。 つまり、必要なタイミングでミュートを解除したり、フォーカスを外すスキルが身につくとファシリテーターとしての洞察力や場を読む力が養われるということだと思います。

そして、「人間の脳は1秒間に4000億ビットの情報が降り注いでいるものの受け取れているのは2000ビットだけ」とのことでした。

 ※ 参考

bijodoku.com

もしかすると、フォーカスをしてしまっている状態はさらにこの2000ビットを自分で減らしてしまっているのではないでしょうか?

内容と感情を傾聴する

最後に傾聴のワークです。  このワークでは1人がエピソードを語り、他の2人は内容、感情に担当を分担しそれぞれにフォーカスして傾聴するというものでした。 傾聴のテクニックを聞いた上でのぞんだのですが、これも学びが深いものでした。

 まず、内容傾聴について。 話す人は考えながら話しているので、脳の中で100%整理できていない状態で話しています。いわばストリーミング状態です。 聞く人は一旦、全てを聞いて、咀嚼しています。つまりまとめて聞いてから脳内で100%整理します。いわば、プログレッシヴダウンロード状態です。

そのため、聞く人からのフィードバックを得て、新たな気づきが生まれると感じました。

 次に感情傾聴。 感情は何よりも話す姿勢にも現れます。例えば、ネガティブな話や自信がないときはうつむき気味だったり、声のトーンが低かったり。 一方で自信があったり、確信がある場合は背筋が伸びて声量も大きく、目線もまっすぐだったり。

これは自分がファシリテーターとして臨む時にも気をつけたほうがいいかなと思いました。 それと同時に見透かされる恐怖を感じました。

これは「共感しているのか?観察しているのか?」という違いのようです。 これは大きな違いで、共感してもらっている状態は、「認めてもらっている」「伝わっている」という安心安全な状態。 観察されている状態は「監視されている」「見透かされている」という意味で恐怖を感じ、距離を取ってしまいます。

ファシリテーターは共感をしても観察をしていることを表に出さないことが大事なのだと思います。

また、感情傾聴には落とし穴があります。 それは相手との心理的距離感です。

「内容を伝えたいのに、そこまで見透かされるのは不快だ」 「お前に何がわかる」

といった感じで相手との心理的距離感に応じてスキルのレベルを変える必要があるというのが実践時のポイントのようです。

感じたこと

 今回は「委ね、受け取る」というテーマでしたが、委ねる対象は相手というよりももっと広い存在、"自然に委ねる"というものだったと思います。 ただ単純なテクニックは色々あると思います。一方で、表層的なテクニックだけでは見透かされてしまったり、そのテクニックが通用しないタイミングでは使い物にならないということになってしまいます。  そのため、自然に身を委ねて、場の状況を感じる、場の空気を受け取ることが必要な要素と感じました。 直近では、自分の中でのミュートを自由に解放できるトレーニングをしていこうと思います。実はちょっとドラゴンボール界王拳の取得に近いワクワク感を感じていますw