【私のやり方紹介】5本の指で心理的安全性を高めた話
久しぶりのブログになってしまいました。今日からまた頑張って行こうと思います!
今日はチームの心理的安全性のお話。
毎日顔を合わせるチーム。あなたのチームの風通しはどうでしょうか?
「毎日挨拶してるよ!」
「土日もBBQやるくらい仲良しだよ!」
「毎週飲みに行ってるよ!」
といろんなバロメータがあると思います。
ただ、そこには議論をぶつけあえる、時に言いにくいことを言い出せる空気はあるでしょうか?
そんなチームにおける心理的安全性について考えてみます。
ある新人の一言
昨日、チームで恒例にしている感謝の月間MVPというワークをやっていました。詳しくは別でお話ししますが、その中である新人がこんなことを言ってくれました。
「はちさんが僕が体調が悪い時に"もう今日は帰ったら?"と言ってくれたので救われました。それに朝会で行うファイブフィンガーのおかげで言い出しにくい自分の体調や気分のことも隠さず軽い気持ちで伝えられています」
と。
私の取り組みがひとりの新人の心の重荷を取り去ってあげることができたのが、私の中でもとても嬉しいできごとでした。
彼の言うように新人や後輩は
「言っていいのかな?」
「頑張らないと怒られるかな?」
と何かと不安を感じています。
そんな彼らにとって、先輩だらけのチームは心理的安全性が低くなりがち。
一方で、チームの今後を担うのも彼らであり、彼らが100%のパフォーマンスを発揮できる環境こそ、未来に繋がるチームだと考えます。
私のいるチームはそれだけでなく、体調を崩しやすいメンバーが多かったり、気持ちを表に出しにくいメンバーがいます。
そんな彼らに
「ちゃんと言いなさい!」
「絶対休むな!」
というのは逆効果で、まるで北風と太陽の北風のような状態です。
そこで、誰でも気持ちを表しやすい方法をと考えて、カイゼン・ジャーニーにもあるファイブフィンガーを朝会に取り入れました。
口に出しにくいことを表現する
チームにいる以上、言いにくいことの他に言いたいんだけど、言い出せないこともあるでしょう。
赤ちゃんであれば、泣いて表すことができますが、大人は我慢して、我慢して、心の中で苦手意識や嫌いという感情が大きくなり、爆発します。
ただ、そんな人もどこかでアラートを出しているはずで、それがわかりにくいだけかもしれません。
であれば、わかりやすか表せる場を提供することも時に重要で、それもファイブフィンガーの使いどきかもしれません。
Yes/Noでは表せないこと
ファイブフィンガーの使いどきは体調や気持ちを表すときだけではありません。
社内の勉強会や説明会などでも活用できます。
説明会などは内容にもよりますが、どうしても一方的な説明に終始してしまい、最後には質問タイムというものが多いですが、この質問タイムも質問することに抵抗がない人のための時間となってしまい、いつも同じメンバーのみが話している構図ができてしまいます。
また、質問タイムにしてしまうと
・なんかモヤモヤしてる
・どう表現すればいいかわからない
・何がわからないかがわからない
という人の意見を抽出できなくなってしまいます。
そのため、最近では説明終了後にファイブフィンガーを行い、1の人や5の人にその理由を聞いてディスカッションを行ったりします。
そもそも、ファイブフィンガーって何?
さて、ここまで何の説明もなく来ましたが、そろそろ
「ファイブフィンガーって何?」
「きになる!」
という状態になっていないでしょうか?
ファイブフィンガーとは、文字通り、片手の5本の指で今の気持ちや状況を表す簡単なアンケートです。
実施する際は
「全然わからない場合は1、完全に理解したと思う場合は5」などルールを定義し、
「せーの!」でみんなに出してもらいます。
一斉に出すことでいわゆる忖度や顔色を伺うことがなく、アンケートをすることができます。
また、必ず、何かしらを出す必要があるので、全員の様子を可視化することができます。
明日あなたができること
ということで、ファイブフィンガーには道具はいりません。
そして使えるシーンも多く、続けることで心理的安全性を高めることができるかもしれません。
ぜひ、明日の朝会やチームで何かを教えあう際などに活用してみてください!