【読了】ティール組織 ~新しい組織へのバイブル?~
いやー・・・長かったw 読み始めてから数ヶ月かかってしまいました。 本編だけで500P超。正直最初の方はあまり覚えていないですが・・・。
- 作者: フレデリック・ラルー,嘉村賢州,鈴木立哉
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2018/01/24
- メディア: 単行本
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今年2月に発売されたマネジメントの書籍。 今までの組織のあり方を色でたとえながら、新しいティール色の組織について語っている書籍です。
なぜここまで流行ったのか。
私の中で思ったのは、よくあるマネジメント本の「現在をどう変えるか」「この状況をどう打破するか」といった振り返ると繰り広げられているようなリアルな日常ではなく、まずあるべき新世界の組織を説いているような序盤。
そこから、実際の組織の事例へと進んでいくスタイルが、ある意味浸透してくるような構成で、
映画のジャンルで例えるとSFほど離れてもおらず、はたまたノンフィクションですらなく、パニックホラームービーに近い、距離感があるのかもしれない。
組織と自分の関係
ティール組織では、現代の達成型組織のような過度な圧力はない。
「自分がミスをすると会社が・・・」 「上司が・・・仲間が・・・」
といった、運命共同体のような状態だからこそ強制的に表出する社会的圧力がない。
人々は知らず知らずにこの圧力に触れ、疲弊していく。 それは上司と部下のような縦社会とそれによる主従関係に似た構図が期待と結果に対する報酬という形で支払われる対価によるもの。
ティール組織ではそのような階層の概念を持たない組織について説いている。
ティール組織は存在するのか
本書の中ではティール組織の要素を持った組織が多数登場する。 そして、その組織での失敗やそこからの考え方などが紹介されている。
しかし、全てを通して、完璧なティール組織は存在しない。
本書におけるティール組織はある意味での理想郷であり、ユートピアのような存在なのかもしれない。
しかし、読者の意識を刺激し、このような理想郷へいつの間にか帆先を向かせる本書の存在は 未だ見ないティール組織へのバイブルなのかもしれない。