きっと、うまくいく~非IT業界をスクラムで変えるための系譜~

一人のPO見習いが業界を変えるために奔走する様子をただただ綴るブログです。

【イベントレポート】石井食品 ☓ カイゼン・ジャーニー / 食品メーカーでカイゼン・ジャーニーをはじめるまで

今日はDevLOVEのこちらのイベントでした!

devlove.doorkeeper.jp

普段のIT系の勉強会とは異なり、食品メーカーさんの事例ということで、レアリティーのあるイベントでした。

会場も石井食品さんの地域に密着したコミュニティースペースの「Viridian」。 とってもおしゃれでスタイリッシュなスペースでした。

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インテリアもおしゃれ!

子供達の遊べるスペースやお母さんたちがママ友同士で話せる憩いのエリア

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さらにはここでしか手に入らない直送のミートボールなどの物販スペースや調理スペースもありました!

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そこに隣接したイベントスペースにて、今日のイベントは始まりました!

市谷さんパート:カイゼン・ジャーニーのインセプションデッキ

市谷さんパートはカイゼンジャーニーのインセプションデッキの話。

内容の詳細は資料がアップされたら、こちらにも貼らせていただきますが、印象的な点をいくつか。

カイゼン・ジャーニーは最初は新井さんとではなく、別の方とスタートしたということですが、 その方が離脱された辛い時に新井さんを誘った時の気持ちを語ってたシーン。

いつも "Start is why"って言ってるけど、「そんなこと言わずにやってくれ」と言える人が新井さんしかいなかった

との一言に思わず、笑いが。そのあとの

自分でやるしかない。だからこそバディはかけがえがないんだ。ありったけのパッションが必要

という一節。ここに信頼の深さを感じました。 この"信頼"というキーワード。後半の石井さんパートにもつながる、全体を通したキーワードでした。

新井さんパート:ぼっちの話

新井さんパートは4/4のイベントで好評だった新井さんのぼっち話のリバイスバージョン。

※ 4/4のレポートはこちら。 passionate-po.hatenablog.com

企業は縦ありであり、まるでサイロ化されている。その中で見えるかを実施してきたヴァル研究所さんのお話はやはり聴衆を惹きつけます。

そして、新井さんパートにも後半に通じるキーワードがありました。

Not Scrum.Not Agile. Its just 「見える化

後半の質問コーナーの中でも多かったのが

  • スクラム」という言葉が通じない相手にどう伝えるか
  • スクラムを続けたいけどなあなあな状況に・・・

みたいな話がありました。

私自身が思うのはスクラムをするのがゴールなの?というところです。 これらの質問は目的と手段がいつの間にか逆転していたり、ゴールを見失っているのかなと思うところがあります。

スクラム」という名前を出すことや「スクラム」という形にとらわれることは、本質を見失っているのではないかと思うのです。 では、我々のゴールは何か?ですが、

世界を変えること

ではないでしょうか? CSPO研修の講師のJeff Patton氏の受け売りではありますが、これに尽きるかと思います。

なので、話を戻すと、新井さんの"Its just 「見える化」"にはそう言った「スクラムにこだわる必要はないんだよ」という意味合いを感じました。

高原さんパート:石井食品の一人情シス

高原さんパートは石井食品さんのリアルな話も含んでいたので、内容はぼかしますが、 エンジニアなら

  • 「マジかよ!w」
  • 「そんなことある?w」

みたいな内容が毎日繰り広げられる中で、

「嫌いな人がいないんです!」「19歳から60歳以上まで現場の人と仲が良い」

という人柄と持ち前のポジティブな姿だからこそ、実行できた素晴らしい成果だと思いました。

そして、

「ここまでは整理。これからは攻め」

とおっしゃっていた通り、これからのさらなるステップに私は大変興味をそそられました。

石井さんパート:石井さんの越境ジャーニー

石井さんパートは冒頭からインパクトが大きいものでした。

「そもそも、エンジニアって越境してるよね?」

というお話。0と1の2進数の世界、10進数の現実世界、自然言語で繰り広げられる人間の世界。その全ての境を超えてるのはエンジニアだけだというお話。 確かに営業やマーケターは2進数の世界までの越境はなかなか難しく、そう考えるとエンジニアってすごい!と勇気付けられる冒頭でした。

そこから、フリーのスクラムマスターとしての経験の中で、

手法を解くことは「この壺を買えば幸せになるよ」に似ている。そんなの怪しくないですか?

という話。石井さんはまずは「傾聴する」そして、困っていることにあった解決方法を提供するとのこと。

確かにそうだなと。私も考えは全く同じで、

  • プロジェクトの方向性がわからなくなっているメンバーに「インセプションデッキを作りましょう」
  • プロジェクトメンバーの役割が不明瞭になった時に「ドラッガー風エクササイズというものがあって・・・」

であったり、最近は「なんかドラえもんみたいだね」と言われるようになりました。

今日の話を聞いて、あ、間違っていないんだな!と自信が持てました。

お楽しみのミートボールタイム!

今日の最後は石井食品さんのご好意でミートボールをご提供いただきました!

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そこでの質問コーナー!

いろんな方がスクラムの悩みを多く抱えているようでした。

ちょっと気になったのはやはり「スクラムをやる」ことがゴールと思っている質問が多かったかなと。

今日の気づき

今日感じたこととしては、今までヴァル研究所さん以外にあまり聞けてなかった非IT系の事例は大変興味深かったかなと。 そして、自分のスクラムと出会った時の「IT系かどうかは関係ないな」という考えへの自信が増しました。

また、日頃のスクラムの導入でも思っていた

  • スクラムと敢えて言わない」
  • 「難しいことを言うと距離ができる」

というなんとなくの感触はこれからも大事にしていくべきかなと。

6月には私も登壇の機会があるので、非ITと言う部分をさらに掘り下げて考え、 いずれは非ITでのスクラムに関していろんな展開が浮かんできた1日でした。