きっと、うまくいく~非IT業界をスクラムで変えるための系譜~

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【記事感想】アジャイルの導入方法を改善する

 今日は、先日TwitterのTLで興味を持った「**アジャイルの導入方法を改善する**」という記事について。

 

この記事はScrum.orgのCEOでチーフプロダクトオーナのDave West氏へのインタービューを元に考察されたもの。

 

大半のプロジェクト/プロダクトがアジャイルなのかも知れませんが、データが実際の姿であるとは限りません。

 

いわゆるなんちゃってスクラムだったり、何も考えずに無機質にセレモニーを実行しているということ。

 

アジャイルチームが活動する環境の変革は遅く、既存の組織文化や規範によってアジャイル採用が阻まれています

うーん、いわゆる手段が目的になっちゃっているってやつですかね。

 

これからのアジャイルチームは、単にチェックボックスに印を付けるだけではありません、アジャイルに“なる”のです。

継続的デリバリーやコードでインフラを構築できる事によって技術的にもアジャイルで行うための障壁が減り、意識してアジャイルに"なる"ということができるようになったし、意識するべきということでしょうか。

 

スクラムに関するストーリを普及させようと努力してきました。しかしながら今日でも、“スクラムは開発のためのもの”、“私たちは毎日スタンドアップをしているから、スクラムを実践しているのだ”、といった声を耳にします

Scrumを22年間、広めてきたWest氏が悶々とするくらい、まだしっかりと伝わっていない。そして、ストーリーに目が向いていないということ。話は飛びますが、今日のCSPO研修でもJeff氏が「Agile のSelemonyだけでなく、Product Discoveryが大事だ。」という話をしていて、とても感銘を受けた。

 そう、セレモニーを実行するだけでは型にはまっているだけで、本質ではない。ユーザーストーリーやスクラムに関するストーリーを理解して進めているか否かでそのセレモニーの意味合いと効果も違うのでしょう。

 

IT以外の興味深い例としては、ガーナ警察が、市民へのサービス向上のためにスクラムを導入しています。

個人的には この事例の詳細がとても気になります。

 

意図や行動に問題はないのですが、成果や価値よりも、むしろアジャイルを採用すること自体が重視されているのです。

 なんかわかる気がします。なんとなく、(自分も含め)アジャイルに関わる人々は別境的で情熱的なゆえに一歩間違えると、このような事に陥るのかも。

 かくいう私もなんとなくアジャイルを知り始めて、理解を深める前に「**絶対にこれが必要だ!**」と思っていました。

 そこで焦って導入に進んで、学ぶことをやめてしまうか、知って、学んで深く理解して学習を進めるかで大きく違うのでしょう。

 

スクラムのようなアプローチは、複雑な仕事に取り組むすべてのチームの基礎になるものだと思います。 

 私が深く学びたいと思うのも、ここの部分が理由です。

今は、日本では開発においての手法としてが主かもしれない。でも、スクラムを念頭に置いた考え方や働き方、そして振る舞い方によってチームが自立してカイゼンのサイクルを回していくことは映像業界にも必要と考えます。

 

 この記事を読みながら随所で感想を述べてきたのですが、総括すると「**ちゃんと考えて導入しないと、深いところまで理解しないとアジャイルの導入も間違ったものになってしまうから、気をつけろ!**」といったところでしょうか。

 じゃあ、どうするのか。単純に学び続けて深いところまで理解するしかないでしょう。学びを終えてはいけないのです。

 そう、私も再認識した記事でした。

参照記事はこちら

www.infoq.com