きっと、うまくいく~非IT業界をスクラムで変えるための系譜~

一人のPO見習いが業界を変えるために奔走する様子をただただ綴るブログです。

【ワークショップ開催】第3回こそ勉Lab.「新入社員向け勉強会~未来を担う君たちへ~」

さて、2日連チャンで社内勉強会をやってきました! 7/23(月)は新人向けの勉強会を実施しました。

人事でもない自分がある日、ふとこんなことを思いました。

  • 空気が読めたり、上手く立ち居振舞う方法って誰かに教わったっけ?
  • 自然とそれができる人だけが残っていくのってちょっと平等じゃないかも。
  • 業務内容以上に処世術や日々の学習の方法こそ身につけるべきであり、誰も教えてくれない。

だからこそ伝えられる場を提供するべきだ!と。

例えば、

  • 「先輩のグラスが空いたらつぐんだよ・・・」ってなんで?
  • 先輩に誘われた時の波風が立たない断り方って?
  • 忙しい日常の中で、どうやって最新情報や動向をキャッチアップする?
  • いつ読書する?

などなど。

こんなことって誰にも教えてもらわないですよね。

むしろこういうことって、飲み会の席で先輩と話して知っていったりとか、懐に入り込んで日々学ぶことをやればすぐにゲットできる情報だと私は思います。 でも、それが苦手な人とか、「飲み会」というコミュニケーションの場がそれだけ重要ということを考えてすらいない人が多すぎるなと。

放っておいてもいいかもしれませんが、 それに気づけずに悩む人も多い。

ゆえに離職に繋がったり、モチベーションの低下に繋がったり、果ては組織の批判に繋がったり・・・。

それって勿体無いなと。

私は比較的そのような処世術というかコミュニケーションは幸い得意としている部分なので、 そのノウハウを伝承したいなと思ったのです。

ただ、それだけでは伝わらないこともあるかなと。 なぜなら、

「あなたは得意かもだけど、私はな・・・」 「いやいや、先輩すぎてピンとこないし。」

みたいな苦手がゆえにやらない理由を探してしまう人間のメンタル。

これは、本人が悪いのではなく、伝承する側にも大きな責任があるなと。

そこで、考えたのが、2年目~5年目のあらゆる部署の優秀なメンバーを集めて、

「年が自分に近い!」 「あっちの先輩は部署違うけど、こっちの先輩の話は自分に似てる!」

という共感度を高めることを考えました。

そのため、アジェンダとしては

  1. 2年目の先輩のお話
  2. 3年目の先輩のお話
  3. 4年目の先輩のお話
  4. 5年目の先輩のお話
  5. パネルディスカッション
  6. 私からのお話

という内容にしました。

実際の様子がこちら。

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新入社員の集まり度も上々で、モヤモヤを抱えている様子だった子も、晴れやかな顔で帰っていった気がしています。

詳しくはDevLOVEのいくつかのイベントで話そうと思っていますが、新人や彼らのみならず、誰かを教育することって、

「相手の立場で考える」 「自分だったらどう教わりたいかを考える」

は当然で、私の中ではそれに加え、

「(次に繋げるために)共感度をひたすら高める」 「やらない理由になり得る要素をひたすらなくす」

ことが必要かなと思ってます。

そんな思いが形にできた社内勉強会でした。

【読了】Business Models for Teams

先週頭、私のスクラム関連の推進の2人目になってくれた先輩から 「ほら、これ好きそうだから。好きだろ?」と机の上に置いてあったのが、この本。

ビジネスモデル for Teams 組織のためのビジネスモデル設計書

ビジネスモデル for Teams 組織のためのビジネスモデル設計書

よく分かってらっしゃるw

というわけで、長い間読んでいる「ティール組織」を置いておいて読んでみました。

形が形だけに家でじっくり読んでいましたが、 ビジネスモデルキャンバスを深く紐解き、その後、あらゆる世界の現場の話をしていく展開。 そして、自分に置き換えた時にどういうことを進めていいか教えてくれるワークショップの解説なども記載されており、盛りだくさんな内容ながら、読みやすい。

特筆すべきはこの本は39カ国225名のメンバーが参加して下書きがオンラインで推敲されて言ったという点。 それだけ、多くの目にさらされ、多くの現場の" リアル "を描いています。

そのため、いろんな職業での成功体験、失敗体験やアプローチが記載されています。

ひとつの内容を掘り下げるというよりも、あらゆる側面から物の見方を解説している多面的な書籍。

主張が強い書籍を読むとよく「この考えが正しいのだ!」と押し付けがましく、 また読者もそれが全てだと勘違いし、ものの見方が偏ってしまい、ある意味での宗教的なのめり込みが発生するが、 この本は多面的にビジネスモデルの考え方を見ることで、いろんな気づきが得られます。

私自体も共感できる事例や初めて理解するような業界の考え方など、まるで短編集の小説を読んでるように読み進めました。

ご興味がある方は是非。

ビジネスモデル for Teams 組織のためのビジネスモデル設計書

ビジネスモデル for Teams 組織のためのビジネスモデル設計書

【ワークショップ開催】第2回こそ勉Lab.「私の、みんなの価値観を知ろう! "価値観ババ抜き"体験会」

暑さの谷間で少し涼しい今日この頃。 しかし、個人的には日~火のワークショップ運営3連チャンも開けて、まだまだ気持ちは暑いです!

その初回 7/22(日)は社内勉強会シリーズの第2弾でした。

テーマは 「私の、みんなの価値観を知ろう! "価値観ババ抜き"体験会」 ということで、下は新人から上はベテランの方まで前回を超える16名に参加いただきました!

ちなみに初回のエントリがこちら

passionate-po.hatenablog.com

今回のテーマは 価値観ババ抜き ということで、 早くもこれで200人以上に価値観ババ抜きの場を提供できました。

今回もいつもの通り、アイスブレイクから入ってみんなで楽しみながら行うことができました。

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いつもなら1.5hのところ、今回は自分が主催ということで2hを使ってガッツリと講義パートと共有パートに贅沢に時間を使いました。

今回の参加者からのアンケートも

  • ほかの方がどのような考えを持っているのか知ることができてよかったです
  • 普段接することのない有志と触れ合えるのはとてもよい機会でした。
  • やはり改めて自分が何を大事にしているか気付かせてもらえて良かったです。
  • 様々な人の価値観を知れるというのは楽しかったです。
  • すごく面白かったです!いろんな人とやってみたい。

という結果でした。

そして今回も・・・

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さらに嬉しかったこととして、

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私の些細な活動が社内のモチベーションあるメンバーに通じて、 2回目を終えた段階で運営が10人を超えました。

これによりできることも増えてきます。

次の目標としては

  • 各サテライトをつないだ同時開催
  • 私以外が中心になって行う勉強会
  • 上層部を巻き込んだ公式化

これからもどんどん進んでいこうと思います!

ちなみにこの翌日は「新入社員向け勉強会」を開催しました。これも素晴らしい結果でした。 次のエントリはそれを!

【イベントレポート】Agile Japan2018に参加しました。

今日は Agile Japanに参加してきました。

今回は先に感想を。    ※ 内容自体は最下部に!

全体の雰囲気

まず、初参加でしたが、500人もアジャイルに興味を持っている人が集まる環境がすごい。 この熱量には度肝を抜かれました。

ましてや、平日のど真ん中に、無料じゃないのに! といつものDevLOVEのイベントの感覚で考えてしまいましたが、 そもそも客層として、

  • アジャイルを日常的に体現している人
  • 仕事そのものという位置付けの人

が中心と考えると、当然のことですね。 それもあり、セッションの内容も初級〜超級まで様々。

参加したセッション自体もいろんなレベルのものでした。

基調講演

2本だての基調講演もとても良い内容でした。 1つはWoody氏のモブプログラミングの話。

イメージとして楽天 川口さんの印象が強いモブプログラミング。 自社ではまだやったことがないのですが、「どこかで実施のチャンスがないか」と伺っているのが今の状況です。 ただ、「意味あんの?効率悪くない?」という返り討ちに合う気がしていてまだ踏み出せていなかったのもまたひとつ現状としてあります。

それを見透かしたかのような内容。 そして「あくまで自分の経験です。」というスタンスも、押し付けではない分すんなりと理解を助けてくれました。

2本目は川鍋さん率いるJapan Taxiの挑戦について。 これだけ柔軟に対応してくれる理解ある経営者のいる会社はさぞかし幸せだろうなと思いながら終始聞いてました。 「これからはITだ!」とどの企業でも声高に言われている昨今、とはいえ、今の文化の中で部署を立ち上げてみるというところまでは行けても、 分社化し、文化を作り、そこに100%コミットしていく思い切りと本気度が感じられるとそこに共鳴して感貼ろうというモチベーションにもなるだろうなと感じました。

各セッション

そこからのセッションは「流通」「教育」「プロダクトオーナーの本質」という部分をテーマにしたセッションを聴講。 それぞれに学ぶところが多くありつつ、一番衝撃を受けたのは最後の酒井さんと関さんのセッション。

関さんにもお話ししましたが、自分が悩んでたことは本当にちっぽけ。 大海原に相当する深い世界において、浅瀬で水遊びをしている程度でモヤモヤしている場合じゃないなと思いました。

そのくらい壮大な内容で、正直理解を追いつかせることでいっぱいいっぱい。だからこの部分のグラレコ、雑でしたw

いやーこんなに頭を使ったセッションも初めてかもしれません。 これからもっと頑張らなくては。

まとめ

最後のネットワーキングセッションも含め、情熱にあふれた一日。 いろんな勉強会に行くたびに「このインプットを明日以降どうするかが一つの鍵になる」と毎回思うのですが、 今回はそれに加えて、やはり自分の理解能力を上げる。学習のレベルを一つ上げることが必要だと感じました。

そして、明日はまず、レポートとともに自分の中の思考のレベルをギアを上げるように変えて行くようにしたいと思いました。

あと、石井食品さんのマンゴープリンをおやつ神社に奉納しますw

本編について

内容はグラレコしたので、こちらでご確認を。

https://twitter.com/hashtag/agilejapan?src=hash

【レポート】6/27 DevLOVEで登壇して来ました!

すっかり久々のブログになってしまいました。

実は、ライフイベントが色々あり、簡単に言うと生活がガラッと変わりました。

  • 会社への距離は近くなり、読書タイムがなくなり
  • 日曜日の午前中は家事に勤しむ

そんなこんなで楽しい生活を送っています。 特に最近の大きなイベントはこちら。

devlove.doorkeeper.jp

DevLOVEで登壇して来ました!

内容はこんな感じ

https://www.slideshare.net/mobile/HirokiHachisuka/3-103307163

今日はこの登壇資料の背景にあるお話をまとめようかと思います。

映像業界の働きかたを変えたい!

この志を強く持ったのは2017年11月。 スクラムと出会ったのもこの頃でした。 この頃はステークホルダーとしてスクラムでプロジェクトを立ち上げようとしていたところ。

スクラムにおける"自己組織化されたチーム"と言う考え方に初めて触れて、 自分の身に置き換えていた頃でした。

映像業界のみならず、クリエイティブな業界はいわば職人の集まり。 自分の確かな腕で指名を取り、その後ろに羨望の眼差しでアシスタントがつく世界。

いわば、会社はただの看板の一つであり、力をつけていくと独立するような世界。

個人の幸せにおいてはそれでもいいかもしれません。

一方でチームで大きな仕事を成し遂げようとするとなかなか難しい状態が確かにあります。 強い表現では書けませんが、Give&Takeどころか都合よくGiveとTakeを使い分ける様を感じることもありました。

ただ、映像業界とは華やかな世界。 夢を見て入ってくる新人たち。そんな彼らも数年すれば環境に飲まれてしまいます。 そんな状況を変えたいと思ったのが、今の自分の原点でした。

一人で始めた時に妨げになったこと

正直、一人で始めようと思った時に「こんなことやっていいのかな?」「誰かに止められるのでは?」と思ったこともありました。 そもそも、こういった形でブログを書くこと、個人が特定できるじょうたいでTwitterで発信すること。

これ自体、セキュリティーという観点で難色を示されることはあると思います。 今でもそうでしょう。

ただ、そこで思ったのが、

「正しいと思ったらやるべきだ」

ということでした。

入社してから色々と挑戦し、失敗もして来ましたが、 どこかで一定の周期が立つと「なんか今の自分、生ぬるいな」と思うことがあります。

その都度、いつも思うのは、人生100年時代とはいえ、20代は10年間しかない。

転職市場は30歳で一つの区切りがあると聞きます。

となると、自分の残りの期間はどれだけあるのか・・・。

それお考えるともったいないという気持ちが大きく湧きあがります。

そして、「やったほうがいいかな?」と思いつつも、「ま、いっか」と理由もなく避けることが少なからずあります。 そんな自分がもったいないなと改めて思い、とにかくやってみる

「怒られたらやめればいい」

と思うようになりました。

巻き込む勇気より巻き込まれる勇気

諸々自信が付いてくると不思議なもので、実践欲がふつふつと湧いて来ていました。 例えるならば、クイズ大会の回答者のような感覚でしょうか?

チャンスが巡ってくるとボタンを押すかのように、実践する場をねだっていました。

例えば、明らかにプロジェクトの新メンバーが馴染めていないのをみると 「インセプションデッキやりましょう!」と。

この時にはすでにワクワクが止まりませんでした。

実践もそうですが、発信を増やしていくと色々な誘いを受けるようにもなりました。 これを断ることは簡単です。

そう、大人なので、失敗するリスクも知ってますし、嫌な思いにさせない断り方も知っています。

ただ、断る理由はなんだったかというと、

「めんどくさいな・・・」 「自分なんかじゃまだまだ・・・」 「他にも適任が・・・」 「難しそうだしな・・・」

こんな思いが無意味に阻んで来ます。 でもそれって、

自らの可能性を閉ざしているな

と思いました。

なので、巻き込む勇気を持つ前に、巻き込まれる勇気を持つことが一歩踏み出すことなんだなと。

これまで。そして、これから

というわけで、私の中で一歩踏み出せたのは、

「限られた時間。成長のチャンスを逃すのはもったいない」 「巻き込まれる勇気を持たないと一歩踏み出せない」

という二つが内面的に働いたことで、結果としてこの短時間で 大きな全身ができたと思っています。

では、これからどうしていくのか。

一つ思うのは、

「開いた扉をさらに大きくこじ開ける」

といったことが必要なのかなと思っています。 そのためには

  • いろんな方とのチャネルを増やすこと
  • みなさんの前で語ること。それによって、共感してもらうこと。

これによってさらに多くの経験を積めると思っています。 そして、映像業界にも私の噂が広まることで、映像業界に対して発信する機会をもらうこと。

それが直近の目標です。

というわけで、

明日はこちら!

postudy.doorkeeper.jp

7/28はこちら!

devlove.doorkeeper.jp

秋にはXP祭り2018での登壇も予定しています。

もっともっといろんな方との接点と共感を得たいと思っていますので、 機会をいただけると幸いです!

crowd-energize.jp

【ワークショップ開催】第1回こそ勉Lab.「成功するビジネスモデルの本質を理解しよう!」

昨日、5/12(土)は社内での勉強会を初開催しました!!

テーマは 「成功するビジネスモデルの本質を理解しよう!」 ということで、現場、営業、開発職の若手、ベテラン問わず、幅広く15名の方々に参加いただきました!

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内容はというと、市谷さんの「 仮説キャンバス 」を用いて、既存の成功しているサービス、製品、アプリなど自分のよく知るプロダクトをそれぞれが選ぶスタイルにしました。

また、今回の試みはシリーズ化していく予定なので、「 こそ勉Lab. 」という名称の社内コミュニティーとして立ち上げました。 この「 こそ勉Lab. 」ですが、目的としては・・・

  • 映像業界の働きかたを変えたい!
  • 自分の得た知識を展開できる場にしたい
  • こっそり勉強できる"部室"のような環境を提供したい
  • 部署を超えた繋がりを作る場にしたい

ということで始めました。

アジェンダとしては 仮説キャンバス に入る前に脳をビジネスモードに持っていくためにこちらから始めました。

www.ted.com

そして、 仮説キャンバス の説明から、10個の Stepに分けて、 仮説キャンバス を完成させていきました。

1つ目のStepとしてテーマを決めていく中で、今回はこんなテーマが上がりました

など。

完成後はチームでディスカッションを行いました。

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その中から、印象的な内容を全体に発表していただきました!

開催後のアンケートについても、好評で、

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感想としても、

  • ワークショップは仰る通りモチベーションアップに繋がると思うので、是非続けて頂ければ幸いです。
  • お疲れ様でしたー!もっと広まるとよいね!
  • 楽しく、かつ有意義でした。また休日にラフな感じでやれたこともよかったです。
  • もうちょっと業務に即したテーマにすればよかったなぁとちょっと後悔してます
  • 今後の業務のためのヒントを得られたように思い良かった。
  • 物事の目的と理由を考える順番をちゃんと整理しながら進めていくと、本質が見えやすくなる。それが自分でしっかり掴めれば、相手にもしっかり伝えられると思いました!そういうのを考えるのが苦手なので鍛えたいです。笑
  • 普段なんとなく考えてやっているであろうことも具体的に声に字に出してみると難しいことに気付きました。

という内容で、非常に良い会にできたのかなと思いました。

休日にもかかわらず、たくさんの方に参加いただいたことがまた次のモチベーションに繋がります! これを励みに日々の活動を加速していきたいと思いました。

【読了】ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

あの話題の黄色い本

ジョイ・インクを読みました!

この本はリックことリチャード・シェリダン氏が自社をどんな素晴らしい会社、素晴らしい文化として育んでいるかが詰まった本です。

翻訳者には原田きろさん、吉羽さん、安井力さん、永瀬美穂さん、川口さんなど

スクラム界隈のオールスター

が名を連ねています。

そして、帯にはAgile Japan2018でも基調講演予定の日本交通の川鍋会長や AWSからスピンアウトしてソラコムを立ち上げた玉川さんなどなど有名人のコメントが目白押しです。

この本は全部で16章に渡るわけですが、

そもそも、仕事に喜び(Joy)は必要なのか?求めても良いものなのか?

という疑問から始まります。

最近は働きかたか企画の折で、その色は薄れてはきましたが、日本では、

  • 長時間働くことが美徳
  • 仕事は辛くて当たり前

のような空気が他国に比べるとまだまだ多いと思います。

厚切りジェイソン氏も声高に言っていましたが、 仕事の効率が悪く、残業をしている人に人より給与を与える日本という国は他の国には理解し難いでしょう。

そんな日本ではこの書籍で歌われている考え方が必要な気がします。

そもそも、仕事に喜び(Joy)は必要なのか?求めても良いものなのか?

という問いを受けて、本書はどのように喜びを作っていったかがエピソードを交えて語られていきます。

それは、オフィス環境の様子から、チームで仕事をすること、採用の方法、社員の家族との向き合いかたなど、 多くの常識を打ち破る画期的な方法でJoyを生み出していきます。

読み進めていくほど、そういったリアルな喜びの姿に触れることになるため、 読者は必ず「真似してみたい。行ってみたい」と思うことでしょう。

読み終えてまず一番に感じたのは、

「すごい会社もあるんだな」で終わらないにはどうしたら良いか

を考えたいと思いました。

この中には経営者が故にできた点だけでなく、チームを大切にする心構えや働きかたなどは明日からの自分でも可能な教えもたくさんあります。

特に

Give&Takeではなく、Give&Giveという考え方、 与え続けることで、その環境が良くなり、自分の居心地も良くなる。

そんな取り組みは見習うべきことが多いと感じました。

仕事のやり方、理不尽な働きかた改革に行き詰まっている方、是非この本を手にとってみてください。

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント

ジョイ・インク 役職も部署もない全員主役のマネジメント